健康ガイド

健康コラム

止まらないその咳は「百日咳」かも

「百日咳」という言葉を聞くと、子供の病気だというイメージがありませんか? 実は大人にも百日咳の患者が増えています。大人は軽症で済むケースが多いのですが、子供に感染すると重症化することもあるので、気をつけておきたい病気です。

百日咳とは

百日咳は百日咳菌という菌に感染して起こる病気です。一年を通して感染しますが、特に初夏と秋に増えやすい傾向があります。 子供が感染した場合は最初に鼻水や微熱、くしゃみや咳など風邪によく似た症状が起こります。次第に咳がひどくなり、2週間ほどすると百日咳特有の咳の発作が起こります。このとき「コンコン」と短く激しい咳が続き、息を吸い込むときには笛のような「ヒュー」という高い呼吸音が鳴ります。発作がひどい場合、咳のせいで息ができなくなったり、吐いたりする場合もあります。 抗体のない乳幼児が感染すると、肺炎や脳症を併発して重症になることもあるので注意が必要です。

大人に増えている百日咳

一般的に百日咳は子供、特に乳幼児に多い病気でした。しかし近年では成人の患者が増加し、いまや百日咳の患者の半数以上が大人だといわれています。 大人の場合は熱を伴わない咳が長く続きますが、重症化することはほとんどありません。ただし、周囲の子供への感染が懸念されます。大人が「単なる風邪だろう」と放置することで、ウイルスをばらまいている可能性があるのです。

大人の百日咳には子供の症状に現れるような特徴が少なく、風邪と見分けることが難しいとされています。そのため、「熱はないのに咳が長く続く」「周囲で咳をしている人が多い」など、百日咳の疑いがある場合は速やかに対処する必要があります。

治療と予防には手洗い・うがいとマスク

治療するにあたって、市販の咳止めは効果がありません。病院で処方される抗生物質を飲み、十分な水分と休養をとることが大切です。

予防には百日咳のワクチン接種が一番です。ただし百日咳のワクチンは年月が経つにつれて免疫が弱くなるため、予防接種をしているからといって油断はできません。 百日咳は咳やくしゃみによる飛沫感染で広がるため、菌の侵入を防ぐマスクも効果的な予防となるでしょう。自分が百日咳にかかっている場合には、周囲への感染を防ぐ意味でも大切です。またうがい、手洗いも欠かさずに行うようにしましょう。百日咳は、咳やくしゃみを抑えた手で何かに触ることで、そこから接触感染を起こすこともあります。

長引く咳が気になったら、早めに医療機関を受診してください。