健康ガイド

健康コラム

冷え性改善!気をつけるべきポイント

寒い季節になると多くの方が悩まされる冷え性。足先が冷たくて寝付けない、あるいは冷えを感じて明け方に目を覚ましてしまうなどの悩みを抱える方もいるでしょう。冷え性により眠りを妨げられるのは、とてもやっかいなことですね。体の冷えを治すためには、血行を促進することがポイントになります。

冷えの原因

そもそも、どうして「冷え」は起こるのでしょうか。体が冷える原因には2つのパターンがあります。
1つは体内で熱が作れない場合。体内の熱の大半は、筋肉が生み出すものです。したがって、筋肉量が少ないと生み出す熱量も少なく、体が冷えやすくなります。「女性には冷え性が多い」といいますが、それは女性が男性に比べて筋肉量が少ないためです。
もう1つは、作られた熱が全身に届かない場合です。体内で作られた熱は、血管を通して全身に伝わります。しかし何らかの理由で血行が滞ると、熱が行き渡らなくなり、体の冷えが起こります。特に心臓から遠い手足の指先は、血行が悪くなりやすく、体の中でも冷えやすい部分です。
現代は冷え性に悩まされる人が増えていますが、その原因の大半はストレスによる血行不良だといわれています。その他、食生活の乱れや睡眠不足などから血行が悪くなり、冷え性が起こります。

冷えの対策

冷え性の改善においては、血行を促進し「冷えにくい体づくり」を行うことが重要です。
ここでは生活の中で気をつけたい3つのポイントを紹介します。

1. 食事は温かいものを
冷え性が気になる方は、体温よりも温かいメニューを食べるように心がけましょう。
鶏肉や根菜など、体を温める食材を取り入れるのも良いですね。ショウガの温熱効果は有名ですが、生のものよりも乾燥ショウガのほうがその効果に優れています。スライスや粉末状のものを温かい紅茶や味噌汁に入れると、手軽かつ効率的に摂取できます。

2. 入浴は寝る1~2時間前に
冷え性の方には、お湯にじっくりとつかる「半身浴」がお勧めです。
新陳代謝と血行を促進する作用があるため、内臓が温まり、体の内側から冷えを改善できます。肩まで湯につかる「全身浴」は短時間で体が温まるので一見効率的ですが、実は湯冷めしやすいというデメリットがあるので注意してください。

3. 布団に入る前に軽いストレッチを
寒い冬は体を動かすことがおっくうになりがち。
しかし、筋肉は動かさないとどんどん硬くなり、熱を作る機能が低下します。ストレッチ行うと血流が促進され、冷えにくい体を作ることができます。手足の冷えでお悩みの方は、手首・足首のストレッチを行うと血行が改善され、冷えにくくなります。

まとめ

「冷えは万病の元」といわれ、睡眠を妨げるだけでなく、肌荒れや肩こり、腰痛、便秘などの原因にもなります。冬の寒さに負けないよう、日頃の習慣から「冷えない体づくり」を心がけましょう。