冬に多くの人が悩まされる静電気。車のドアやエレベーターのボタンに触れるとき、「パチッ」とした痛みを経験した方もいるでしょう。
これは体に溜まった静電気が一気に放出されて起こる現象で、静電気を溜めやすい「静電気体質」の人によく起こります。特に「ドロドロ血液」や「乾燥肌」に悩む方がなりやすいといわれる静電気体質は、健康にも悪影響を与えます。
静電気とは、摩擦により起こるもので、生活のあらゆる場面で発生しています。自然に発生する程度なら問題ありませんが、日常生活であまりにも「パチパチ」と感じる場合は要注意。体が静電気を溜め込みやすくなっているのかもしれません。体に溜まった静電気は、以下のような悪影響を及ぼします。
1.血流を悪化させ、自律神経のバランスが崩れる
2.カルシウムやビタミン不足を招き、疲れを感じやすくなる。イライラの原因にも。
3. 静電気が空気中のゴミや菌を引き寄せるため、皮膚病の悪化に繋がる
これらの問題を解決するために、静電気を「溜めにくい」体質を目指すことが望まれます。
静電気体質の人は、血液がドロドロだったり、乾燥肌だったりします。これらが静電気を引き起こす原因です。これらの問題を解決し静電気体質を改善するために、食生活に注意しましょう。栄養バランスの整った食事を取るように心がけ、脂質の多いものや嗜好品は控えます。嗜好品とはジュースや菓子、お酒やタバコなどです。
食生活を改善していくのはなかなか難しいものですが、バランスの良い食事は静電気体質だけでなく、その他健康問題の解消にもつながります。ぜひ取り組んでいただきたい方法です。
静電気には衣服の素材も大きく関係しています。綿やシルクなど、天然素材の組み合わせは静電気が発生しにくいのでお勧めです。洗濯の際に柔軟剤を用いると、繊維の摩擦が少なくなり静電気の発生を抑えられます。
また、室内の乾燥も静電気の一因です。加湿器を用いる、洗濯物を干すなどして部屋の湿度は50%程度に保つようにしましょう。
「パチッ!」と来るあの痛みを防ぐためにも、身近なところから対策してみてはいかがでしょうか。