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健康コラム

8人に1人がかかる? 腎臓病のサインとは

3月の第2木曜日は「世界腎臓デー」。これは慢性腎臓病(CKD:chronic kidney disease)の早期発見と、治療の啓発を目的に制定されました。腎臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、病気の自覚症状が少なく重症化しがち。そのため、小さなサインを見逃さずに対処することが大切です。

腎機能が回復しなくなる「慢性腎臓病」

日本では成人の8人に1人が患者といわれ、新たな国民病ともなりつつある腎臓病。初期症状による発見は難しく、症状を自覚する頃には重症化しているというパターンが少なくありません。

腎機能が低下すると、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高くなります。進行すると腎不全に陥り、人工透析を余儀なくされる場合も。さらに、腎臓の機能は一度低下するとなかなか回復することがありません。
しかし、生活習慣の改善や薬で病期の進行を遅らせることは可能ですから、予防に努めることが肝心です。定期検診の結果なども腎臓の状態を知るヒントになります。

早期発見!腎臓病のポイント3つ

慢性腎臓病は自覚症状が全くないわけではありません。腎臓が悪くなると血圧や尿に変化が現れたり、むくみが起こったりします。

・むくみが起きる
腎臓は尿を作り、体内の水分を排出する役割を持ちます。したがってその機能が低下すれば体内に水分が溜まりむくみを引き起こします。腎臓病の場合は顔や足にむくみが出ることが多く、顔が腫れたようになったり、靴がきつくなったりします。

・高血圧になる
腎機能が低下すると、一般に高血圧になります。これは水分の排出が滞り、血液量が増えることで引き起こされます。これとは逆に、高血圧が腎臓に負担をかけ、腎機能を低下させる場合もあります。血液がドロドロの人や血圧140mmHg以上の人は腎臓病を招くおそれがあるので、生活習慣の改善が望まれます。

・尿の色やにおいの変化
健康な尿は、無臭で淡い黄色やほぼ透明な色をしています。もし尿の色が茶色っぽい場合は、腎臓機能に障害をきたしているサインです。
また、尿から刺激臭や甘酸っぱいにおいがするときも病気の可能性があります。この場合は腎臓病だけでなく糖尿病の恐れもあり、病院での検査が必要です。

まとめ

痛みなどの自覚症状がないのが、腎臓病の怖いところ。放っておくとどんどん進行し、取り返しの付かないことになってしまいます。年に1回は健康診断を受けるなどして、腎臓病の早期発見に努めましょう。腎臓からのサインを決して見逃さないでください。