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健康コラム

ビールは一日1缶まで! 中高年の飲酒に警鐘

ビアガーデンや野外イベントなどで、お酒を飲む機会が増える夏。調子に乗って飲み過ぎたりしていませんか?
特に、「若いころは平気だったし大丈夫!」という人は要注意。
アルコールの代謝機能は年齢とともに低下します。そのため、お酒の飲み過ぎが高血圧や脂質異常症などの病気を招くことがあるのです。

年をとったらお酒の量は減らすべき?

突然ですが、日本でもっともお酒を飲んでいる世代をご存知でしょうか。
飲酒量でいえばやはり若い人かな? と考えがちですが、実はお酒を毎日飲んだり、多量に飲んだりする人(一日三合以上)は、40~60代の男性に多いということが分かっています。
中でも50代、60代の男性のうち半数近くが「毎日お酒を飲む」生活を送っているそうです。

医療の現場では、その飲酒量が問題視されています。
年をとると胃腸の機能が衰えるため、アルコールの分解・吸収・排せつに要する時間も長くなります。
それに伴い、アルコールが体に残りやすくなります。つまり、若いときに比べてお酒に弱くなっているのです。
若い頃と同じ調子で飲んでいると、知らず知らずのうちにアルコール依存症に陥る可能性も。
過度の飲酒が体に与えるダメージは計り知れません。

お酒は一日どのくらいまで飲んでいい?

アルコール健康医学協会では、飲酒と病気の関係を指摘し、「多量の飲酒は生活習慣病を招く」と発表しています。
予防には、お酒を適量に留めるのが第一です。これを機に、自分の「適量」を見直してみませんか。

適切な飲酒量は個人差がありますが、1日でアルコール20g程度が目安とされています。
具体的なお酒の量で表すと、下記の通りです。

お酒の種類(アルコール濃度) ビール(5%) ワイン(12%) 日本酒(15%)
適正飲酒量
500ml缶1本
グラス1.5杯
1合

体への負担を減らすため、週に2日は休肝日を設けましょう
また、空腹での飲酒も避け、なるべく食事も一緒に摂りましょう

まとめ

お酒はストレス解消だけでなく、人間関係の潤滑油としても有効です。自身の「適量」を把握して上手に付き合っていきましょう。
また、高血圧や脂質異常症で薬を飲んでいる人は、アルコールが薬に影響することもあります。節酒の際は医師に相談しましょう。