
「活性酸素」という言葉をご存知でしょうか。
水素水ブームなどで頻繁に取り上げられることで、耳にした方も多いでしょう。
活性酸素はいわば「老化の原因」となる物質ですが、食生活などに気を付けることでその発生を抑えることができます。
活性酸素とは、酸素の中でも「物質を酸化させる力」が活発な酸素のことです。
活性酸素は体内の有害物質や細菌・ウイルスなどを撃退する作用を持ち、体内の酵素の働きを促進する効果もあります。
しかし、活性酸素が増えすぎると正常な細胞を攻撃し、酸化させてしまいます。
これが身体の老化につながり、筋力の低下やシミ・シワといった老化現象を招きます。
酸化で鉄がさびるように、体内の細胞も活性酸素によってさびて劣化していくのです。
活性酸素は、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞、がん、糖尿病など、多くの病気の原因ともいわれています。
活性酸素を減らすことは、健康に長生きするためのポイントになります。
活性酸素を完全に無くすことはできませんが、その量を抑えることは可能です。
その方法は、体内にある「抗酸化物質」を増やすこと。抗酸化物質は細胞の酸化を防ぐ働きがあるといわれています。
代表的な抗酸化物質に、ビタミンやミネラル、リコピンなどがあります。
下記は抗酸化作用を持つ栄養素と、それを多く含む食べ物の一例です。
・ビタミンC……イチゴ、ミカンなど
・ビタミンE……アボカド、カボチャなど
・ミネラル(亜鉛など)……牡蠣、牛肉、うなぎなど
・リコピン……トマトなど
これらの食材を食卓に取り入れることで、活性酸素の抑制が期待できます。
食事のほか、生活習慣に気を付けることで活性酸素を減らすことができます。
・タバコを控える
タバコには多くの有害物質が含まれるので、それらから体を守ろうとして活性酸素が増えます。受動喫煙でも同様の減少が起こるので、非喫煙者でも油断はできません。
・適度な運動をする
ウォーキングなどの軽い運動は、細胞の酸化を抑える働きがあります。
しかし、激しい運動はかえって活性酸素を増やしてしまうので、やり過ぎは禁物です。
・日光に当たり過ぎない
紫外線は肌へ強い刺激を与えるので、それに反応して活性酸素が発生します。
日光浴は一日15分程度が適切です。
活性酸素を減らすには、生活習慣の改善が必要です。しかし、慣れ親しんだ習慣を変えることは難しいもの。
まずは食生活から意識して、健康で元気な体を目指してみませんか?
<参考サイト>