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健康コラム

汗をかくとカルシウムも失われるってホント?

汗をかいて失われるものといえば、水分や塩分をイメージしがち。
しかし、汗と同時にカルシウムも失われていることをご存知でしたか?
夏のカルシウム不足の危険性と、その対策方法をご紹介します。

汗をかくと失われるものとは

汗は主に水分と塩分、そして微量のミネラルで構成されています。
そのミネラルの一種として含まれているのがカルシウムです。

カルシウムは丈夫な骨を作るために欠かせない物質で、不足すると骨粗しょう症を招きます。
また、筋肉や血管にも必要な栄養素なので、カルシウム不足が高血圧や動脈硬化などの生活習慣病を引き起こすこともあります。

例えば、夏場に1時間の運動を行うと約1リットルの汗をかきますが、同時に40~80mgのカルシウムが失われるといわれています。
汗をかいたあとに水分補給を行うことはあっても、カルシウム補給を意識する方は少ないため、思わぬところでカルシウム不足の弊害が現れるかもしれません。

日本人は年中カルシウム不足

日本人は、もともとカルシウムが不足しがちだといわれています。
実際、日本人のカルシウム平均摂取量は欧米の3分の1程度に過ぎません。
これには、日本の水が欧米と比べてカルシウムの少ない軟水であることや、伝統的な日本食に乳製品が少ないことが関係していると考えられます。

また、カルシウムは経口摂取による吸収率が30%と、かなり低いことで有名です。
中高年になると腸の機能が衰えてさらに吸収効率が悪くなっているので、意識してカルシウムを摂る必要があります。

カルシウム補給に最適な食べ物

吸収率が低いとはいえ、カルシウム補給は経口摂取、つまり食事が基本となります。
乳製品を取り入れるなどして、食事のバランスに気をつけましょう。
なお、サプリメントは手軽で便利ですが、栄養が偏る危険があるためお勧めできません。

【カルシウムを豊富に含む食べ物】
牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品
小魚などの魚介類
ヒジキやワカメなどの海藻類
豆腐や納豆などの大豆製品

朝食には豆腐入りの味噌汁、ランチには海藻サラダなど……。食事に取り入れやすいものからチャレンジしてみましょう。

まとめ

カルシウム不足は夏バテの原因ともいわれています。
汗をかいた後の水分補給はもちろんですが、食事でのカルシウム補給を心掛けましょう。

<参考サイト>