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健康コラム

残暑厳しい夏。めまいに注意を!

暑さが厳しい季節は、疲労が蓄積して体調を崩しやすくなります。
体調不良には食欲減退や不眠などさまざまな症状がありますが、「めまい」を起こす人もいるでしょう。
めまいは治療の必要がないものがほとんどですが、場合によっては大きな病気のサインであることも。
めまいのタイプと正しい対処法をチェックしておきましょう。

高齢者に多いめまいとは?~よくあるめまい3つのタイプ~

一口にめまいといっても、実は複数の種類があります。ここではよくある3つのタイプをご紹介します。

1.回転性めまい

ぐるぐると目が回るようなめまいです。
回転性めまいは、身体の平衡感覚を司る「内耳」の異常が原因とされています。

2.失神性めまい

血の気がスーッと引いていくめまいで、いわゆる「目の前が真っ暗になる」という症状が特徴です。立ちくらみもこれにあたります。

3.浮動性めまい

ふわふわ、ゆらゆらとした浮遊感のあるめまいです。
脳の血流悪化が原因で、高齢者に起こりやすいといわれています。
また、暑さによる脱水で起こる場合もあります。

めまいの原因は、主に蓄積したストレスや疲労が身体機能に影響を与えることが原因です。
しかし、高齢者の場合は脳の動脈硬化によってめまいを起こすことも少なくありません。
この場合はふわふわとした浮遊感が特徴の「3.浮動性めまい」が起こりやすいといわれています。

めまいを防ぐためには規則正しい生活と十分な休養が不可欠です。
また、ビタミンB群を摂取することが、めまいの予防につながるといわれています。
ビタミンB群は豚肉やサンマ、アサリやカキに多く含まれています。これらの食材を食卓に取り入れるようにしてみましょう。

めまいが起きたらどうするべき? 正しい対処法

めまいが起きた場合は、動かず安静にすることが第一です。
日陰などの薄暗くて涼しいところに移動し、楽な姿勢をとって横になりましょう。太陽や蛍光灯などの光は身体に刺激となるので、避けたほうが無難です。
もし運転中にめまいを感じた場合は、すぐに路肩に駐車します。その後できればシートを倒して、休憩を取るのがベストです。

めまいを頻繁に繰り返す場合は耳鼻咽喉科、脳神経外科か神経内科を受診しましょう。
めまいと合わせて激しい頭痛や手足のしびれがある場合は、脳梗塞の前兆の可能性もあります。
この場合は迷わず救急車を呼び、一刻も早く適切な処置を受けましょう。

まとめ

夏は暑さによる疲れから体調を崩しやすい時期です。
めまいを起こさないためにも、規則正しい生活と十分な休養を心掛けましょう。
また、ビタミンB群の豊富な食材を食べると、めまいの予防につながります。