冬は「体の冷え」によるむくみが起こりやすくなります。夕方になると靴がきつい、ふくらはぎの筋肉が硬くなっているなどの症状はありませんか?

むくみとは?

むくみとは、皮膚の下に余計な水分が溜まっている状態です。ふくらはぎを指で押してみて、へこんだあとが元に戻らない場合は「むくみ」が起きている証拠。朝はすんなり履けた靴が夕方にはキツくなっている……という現象もむくみが原因です。
むくみは心臓や肝臓などに病気があると起こりやすいのですが、健康な人にむくみが発生する場合もあります。特に冬は、冷えを原因としたむくみが起きやすい季節です。
さらに女性は筋肉量が少なく、足先から心臓へと血液を押し戻す筋肉が少ないので、冷えによるむくみが起きやすいといわれています。

冬のむくみの原因

冬のむくみの原因は主に2つに分かれます。

1.代謝の低下
冬は夏に比べて活動量が減るので、血流やリンパの流れが滞りがち。そこで溜まった不要な水分がむくみとなって表れます。血行不良による冷えで筋肉が硬くなり、むくみが改善しにくい点も冬のむくみならではの特徴です。

2.水分不足
水分が不足すると老廃物を十分に排出できなくなり、脚のむくみが起こります。トイレが近くなることを嫌い、水分補給を控える人も少なくありませんが、むくみを防ぐためにも適度な水分補給を心がけましょう。

冬のむくみの対処法

・体を温める
むくみの原因となる冷えを防ぐため、体を温めましょう。厚着をする、ひざ掛けを使うなど体の外から暖めることはもちろんですが、大切なのは体の内側から冷えを改善することです。
例えば、ショウガやトウガラシなど発汗作用のある食べ物を食べると、血流促進につながります。

・弾性ストッキングを使用する
弾性ストッキングを着用することは、足先から心臓へと流れる血流やリンパの流れを促進し、むくみ解消につながります。就寝時に丸めたタオルを足元に置いて両足を高くし、血行促進を図るのも良いでしょう。

・1時間に1回は足を動かす
長時間立ったまま、座ったままの状態でいると、足の筋肉が凝り固まってしまいます。一時間に1回は姿勢を変えるなどして足の筋肉を動かすように努めましょう。仕事の都合上その場を離れるのが難しい場合は、その場で足踏みをしたり足首を回すなど軽いストレッチをしたりするだけでもむくみ解消が期待できます。

まとめ

冬のむくみは体の冷えが原因です。運動や入浴、食事などに配慮して体を内側から温めることで、むくみを解消しましょう。また、むくみが病気のサインになっている場合もありますから、長引く場合は病院を受診しましょう。