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健康コラム

糖尿病とガンの関係

日本で糖尿病に悩む人が増えています。厚生労働省が行った調査によれば、日本の糖尿病患者数は2014年時点で約316万6000人であり、2011年から46万人増加しています。
一方で「糖尿病患者はガンになりやすい」という研究結果が発表され、糖尿病とガンの関係が注目されています。

糖尿病患者が増え続ける日本

糖尿病は、主に1型糖尿病と2型糖尿病に分けられます。1型糖尿病とは、何らかの原因ですい臓の細胞が壊れることで発症します。幼いうちにかかる人がほとんどですが、大人になってから1型糖尿病になる場合もあります。

2型糖尿病は、食べ過ぎや運動不足などの生活習慣が原因で発症する糖尿病です。日本で増えているのがこの型で、食生活の欧米化や生活環境の変化が大きく影響しています。糖尿病は腎臓や神経にも合併症を引き起こす厄介な病気ですが、2型糖尿病は個人で予防・改善できる部分もあるため、日頃の心掛けが大切です。

糖尿病患者はがんになりやすい?

国立がん研究センターの研究によれば、2型糖尿病の経験がある人は、健康な人に比べて20~30%ほどガンにかかる可能性が高いと判明しました。(※1)
なお、男性の場合は肝ガン、腎ガン、結腸ガン、胃ガンのリスクが高く、女性の場合は肝ガン、胃ガン、卵巣ガンのリスクが増加することがわかりました。

糖尿病の人がガンになりやすい理由は、現在のところ判明していません。しかし、糖尿病になるとインスリンの働きが悪くなり糖の吸収効率が悪化するため、その働きを補おうとしてすい臓が多量のインスリンを分泌します。インスリンは細胞増殖を促す作用もあるため、細胞のガン化に関わっているのではないかと推測されています。

糖尿病を防ぐための血糖値管理

糖尿病の原因となる高血糖を防ぐため、下記のポイントに気を付けましょう。

・運動する

一日30分を目安にウォーキングなどの運動を行うことで、血糖値を改善できます。

・肥満を改善する

肥満を解消することでインスリンの働きが改善され、血糖値の低下につながります。

・喫煙をやめる

喫煙は糖尿病だけでなく肺がんのリスクも高めるので、禁煙を心がけましょう。

まとめ

日本の糖尿病患者は年々増加していますが、糖尿病は生活習慣を改めることで症状の改善や予防が可能です。ガンのリスクを遠ざけるためにも、糖尿病の予防に取り組んでみませんか。

※1
糖尿病とその後のがん罹患との関連について | 現在までの成果 | 多目的コホート研究 | 国立研究開発法人 国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究グループ http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/288.html