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健康コラム

消化器をいたわり胆石や胆管炎を予防しましょう

お花見や宴会が続く春は、つい食べ過ぎたり飲み過ぎたりしてしまいますね。しかし、脂っこい食事が消化器に負担を掛けると、胆石が発生するかもしれません。胆石による「胆石症」は食後の激しい腹痛が特徴です。

胆汁の役割と、胆石ができる理由

人間の胆のうには、脂肪分の消化・吸収を助ける「胆汁」という液体が蓄えられています。この胆汁が固まってできるのが「胆石」です。胆石は胆のうの他、肝臓や胆管(肝臓と胆のうをつなぐ管)にも発生します。胆石が大きくなると肝臓や胆管を傷つけて炎症を起こし、激しい痛みを伴う胆石症を引き起こします。

胆石にはビルリビン結石コレステロール結石の2種類があります。ビルリビン結石は栄養状態が悪い場合にできる結石です。胆汁成分のビルリビンがカルシウムと結合し、結晶を作ります。
コレステロール結石は過剰なカロリー摂取が原因で、胆汁中のコレステロールが結晶化したものです。日本人に見られる結石の大半はコレステロール結石ですが、脂肪を主成分としているためレントゲンに写りにくく、発見が遅れやすいという問題があります。

胆石症を起こすとどうなる?

日本人では10人に1人が胆石を持っているとされています。胆石症の主な症状は腹痛や発熱です。人によっては症状がない「無症状胆石」の場合もありますが、無症状でもいつか痛みが起こる可能性があるため、経過観察が必要です。特に高齢者は胆石症が悪化しやすいので、症状がないからといって油断してはいけません。

1.腹部や背中にかけての痛み
胆石症では、転げ回るほどの激しい痛みが突然襲う疝痛発作(せんつうほっさ)が起こります。これは食後30分から1時間ほどの間に起こることが多く、みぞおちや肋骨の下、右肩や背中にかけての部分がきりきりと痛みます。脂っこいものを食べたあと、急にお腹に激痛が走るときは胆石症の可能性があるかもしれません。

2.急性胆管炎
胆管に胆石が詰まると、胆汁が流れなくなるため皮膚の黄疸が見られます。また、詰まった胆管が細菌感染することで「急性胆管炎」になり、発熱を引き起こす場合もあります。急性胆管炎は敗血症につながることもあり、早急に対処しなければ死に至る可能性がある病気です。上腹部の痛みと発熱に加えて黄疸が見られる場合は、すぐに病院を受診しましょう。

まとめ

歓送迎会やお花見など、外食やお酒の機会が増える時期は胆石ができやすいので要注意。脂肪分の過剰摂取を避け暴飲暴食は控えるなど、消化器をいたわった食生活を送りましょう。胆石は症状の有無にかかわらず、「石ができない・増やさない」よう心掛けることが大切です。