健康ガイド

健康コラム

「腸年齢」を改善し健康な生活を

加齢とともに、胃腸や消化器などの内蔵も老化していきます。特に「腸の老化」は便秘の原因になるだけでなく免疫機能を低下させることも。健康な生活を送るために欠かせない、腸年齢を若返らせるポイントを紹介します。

腸が老化する原因

腸内細菌には善玉菌と悪玉菌、そして日和見菌(腸内環境の変化によって働きが変化する菌)の3種類があります。一般に善玉菌・悪玉菌・日和見菌は2:1:7の割合で存在するとされていますが、年をとると善玉菌が減り、悪玉菌が増えていきます。腸内細菌のバランスの崩れが「腸の老化」の原因です。最近は生活習慣の乱れが影響し、実年齢より腸年齢が高いという人も珍しくありません。

腸の老化が招くリスク

腸年齢が高くなると、腸内に老廃物が蓄積し便秘や肌荒れの原因になります。また、腸内環境が悪化すると免疫機能が低下し、病気にかかりやすくなります。
下記の症状がある場合は腸の高齢化が進んでいるかもしれません。

・便秘気味である

・便やおならの臭いがきつい

・肌荒れや吹き出物が増えた

・冷え性である

・風邪を引きやすくなった(免疫機能の低下)

腸の老化の予防方法

腸年齢を若返らせるためには食事面・運動面などの生活習慣の改善が肝心です。

・食習慣の見直し
腸内を掃除してくれる食物繊維と、免疫力を高める発酵食品を積極的に食べましょう。具体的には野菜のほか、納豆やチーズ、ヨーグルトなどを食事のメニューに取り入れます。
また、朝食を抜くことは便秘の原因になります。三食きちんと食べ生活リズムを整えて、腸内環境を改善しましょう。

・「腸腰筋」を鍛える
腸の動きを活性化させるために「腸腰筋(ちょうようきん)」を鍛えることも大切です。この筋肉は大腸と骨盤の間にあり、ウォーキングなどで鍛えることができます。通勤時に一つ手前の駅で降りて歩く、積極的に階段を使うなどでも十分です。小さな運動を少しずつ積み重ねていきましょう。

まとめ

腸年齢は脳の年齢に比例するというデータもあり、腸内環境の改善にはアンチエイジング効果も期待されています。腸年齢を若く保つためにも、食生活と運動を見直してみてはいかがでしょうか。