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健康コラム

「くも膜下出血」を予防する

くも膜下出血は、発症した人のうち約30%に後遺症が残る大変危険な病気です。遺伝することもあるため、家族や親戚にくも膜下出血の経験がある方は要注意です。

くも膜下出血とは

人間の脳は、硬膜・くも膜・軟膜という膜で覆われています。このうち、くも膜の内側で出血が起こることを「くも膜下出血」と呼びます。
くも膜下出血は日本で年間36,000人もの患者が発生していて、中でも40代、50代など働き盛りの世代に多い病気です。死亡率はおよそ30%と高く、また残りの30%には手足の麻痺や言語・視覚障害などの後遺症が残るとされています。

くも膜下出血の原因は、脳の血管にできるコブ(脳動脈瘤)です。何らかの原因で脳動脈瘤ができ、それが破裂することでくも膜下出血が起こります。なお、動脈瘤は遺伝する場合もあり、家族や親戚にくも膜下出血の経験がある人はそのリスクが2倍以上になるともいわれています。

また、大量に喫煙・飲酒する習慣がある方や、高血圧の方はくも膜下出血のリスクが高いとされています。

くも膜下出血の症状と後遺症

くも膜下出血が起こる前兆として、血圧の乱高下やめまい、物が二重に見えるなどの症状があります。ただし個人差があるため、必ずしも前兆の症状が表れるとは限りません。

くも膜下出血が起こると、突然の頭痛に加えて吐き気や嘔吐、首のこりなどの症状が表れます。特に頭痛は金槌で殴られるようなひどい痛みが特徴です。「突然意識を失う」「いびきをかいて寝たようになる」などの意識障害が見られる場合もあります。
くも膜下出血は一刻も早い処置が必要な病気ですから、疑わしい症状がある場合は迷わず病院を受診しましょう。

高血圧を改善しくも膜下出血を予防する

くも膜下出血の予防には、高血圧を改善し、タバコやお酒を控えるなどの方法が有効です。

・禁酒・禁煙に取り組む
過度の飲酒や喫煙による高血圧を防ぎましょう。
くも膜下出血は肺がんなどの病気とは異なり、禁煙した分だけリスクが抑えられる病気です。今まで喫煙者だった場合でも、禁煙すると非喫煙者と同程度にくも膜下出血のリスクが下がるとされています。

・脳ドックなどの検査を受ける
脳動脈瘤を初期の段階で発見できれば、手術などで破裂を防ぐことが可能です。そのため、くも膜下出血では動脈瘤の早期発見が何よりも重要になります。50歳以上の方はくも膜下出血のリスクが高まるため、脳ドックなどの検査を一度は受けておきましょう。

まとめ

くも膜下出血は後遺症や死亡のリスクもあり、迅速な対処が必要です。物が二重に見えるなどの前兆や、激しい頭痛や嘔吐といった症状が現れた場合は、すぐに病院を受診しましょう。