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健康コラム

肩こり、腰痛、…万病の元になりうる骨盤のゆがみとは

骨盤のゆがみは、肩こりや腰痛など、全身にさまざまな不調を引き起こす原因になります。骨盤のゆがみを改善し、健康でいるためにはどうすればよいのでしょうか。

骨盤のゆがみとは

骨盤は、腰椎から続く仙骨・尾骨・寛骨の3つの骨で構成され、それらが筋肉と靭帯で支えられて成り立っています。骨盤のゆがみが起きる主な原因は、日頃の悪い姿勢や運動不足による筋力低下です。女性は出産によって骨盤がゆるむこともあります。骨盤は上半身と下半身を支える体の要となる部分です。骨盤がゆがむと、頭痛や肩こり、腰痛、足のむくみなど全身にさまざまな症状が現れます。健康的な生活を送るためには骨盤ケアが重要です。

骨盤のゆがみをチェック

鏡を使って左右の傾きを見る、壁を使って体のラインを確認するなどの方法で簡単に骨盤のゆがみをチェックできます。

・鏡を使って確認する方法
鏡に正面を向いて、両足をそろえて立ちます。「体が左右どちらかに傾いている」「頭、肩、骨盤、膝のいずれかの高さが左右で違う」「太もも、膝、ふくらはぎ、内くるぶしのうちくっつかない場所が2カ所以上ある」。これらのうち、当てはまるものが1つでもあれば、骨盤がゆがんでいる可能性があります。

・壁を使って確認する方法
足をそろえて、頭、肩、お尻、ふくらはぎ、かかとの5点を付けて壁に立ちます。頭や肩が離れてしまう場合、骨盤が後傾している可能性があります。お尻やふくらはぎが離れてしまう場合は、骨盤が前傾して反り腰になっている可能性があります。

骨盤のゆがみの改善方法

骨盤のゆがみをチェックする方法が分かりました。では、骨盤のゆがみはどのように改善していけばよいのでしょうか。

・日常生活の中でできること
椅子に座るときは足を組まず、立つときは両方の足に均等に体重が乗るように意識します。外出するときはリュックを背負うか、カバンを持つ場合は片方だけでなく左右交互にかけて持つように心がけましょう。

・自宅で簡単にできる運動
自宅で簡単にできる、骨盤のゆがみを改善する運動を2つ紹介します。
※呼吸を止めないようにし、無理のない程度に行いましょう。

(1)骨盤まわし
足を肩幅に開いて立ちます。膝をゆるめて腰で大きく円を描きます。左右30回ずつ行いましょう。

(2)骨盤たおし
まず、仰向けに寝ます。そしたら両膝を立て、手は体の横に置きます。なるべく膝を付けたまま右側に倒し、そのまま10秒キープします。終わったら左側も同様に行いましょう。左右計10回行います。

まとめ

骨盤のゆがみの多くは良くない姿勢が続くことによって起きます。骨盤がゆがんでいると感じたら、まずは良い姿勢を心がけましょう。