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健康コラム

立ちくらみのメカニズムや対処法

椅子やベッドから立ち上がった瞬間に、ふらっとしてしまったことはありませんか。今回は、「立ちくらみ」のメカニズムや対処法をご紹介します。

立ちくらみのメカニズム

立ちくらみとは、目まいがしたり体がふらふらしたりする状態を指し、これは体が低血圧状態になり、脳への血液量が不足することによって起きます。低血圧は、体質によるものと、一時的な血圧低下が原因で起きるもの、原因が明確なものの3種類に分けられます。

低血圧の種類
(1)本態性低血圧
体質的に低血圧になりやすいタイプです。やせ型の若い女性に多いといわれています。
(2)起立性低血圧
急に立ち上がったときに目まいやふらつきを感じるタイプです。立ち上がると、重力の関係で血液が下半身に流れ、脳へ血液が十分に行き届かなくなると一時的に低血圧になります。
(3)二次性低血圧
心臓や肺、ホルモンの病気などが原因のタイプです。高血圧で降圧剤を服用している方や抗うつ薬を服用している方も、薬の副作用で血圧が低下し、立ちくらみを起こすことがあります。

体内では、交感神経が血圧を高め、全身の血液循環を促す役割をしています。交感神経の調節システムがうまく働かなくなると、血圧調整の機能が低下して低血圧になることがあります。

立ちくらみが起きやすい場面

健康な方でも、例えば以下のような場面で立ちくらみを起こす可能性があります。

・朝、起きたとき
・椅子やベッドから急に立ち上がったとき
・食後
・入浴時

食後は、食べ物を消化するために胃や腸に血液が集まり、心臓に送られる血液量が少なくなるため低血圧を起こしやすくなります。また、入浴時は入浴前後の温度変化で、血圧が急激に上下して立ちくらみを起こすことがあります。

立ちくらみの対処法

立ちくらみに対する有効な薬はありません。日常動作に気をつけるとともに、規則正しい生活を送り、心身を健康に保つことが重要です。立ちくらみを防ぐために日常生活でできる対処法をご紹介します。

日常生活の中でできる対処法
・朝はゆっくり体を起こす、立ち上がるときも動作をゆっくりと
・目覚めたらコップ1杯の水を飲む(交感神経の働きを高めるため)
・食事は腹八分目に
・食後30分~1時間は急に立ち上がらない
・軽い運動を定期的に行う(心臓のポンプ作用を高めるため)
・きつめのストッキングをはく(下半身の血圧を下げすぎないようにするため)
・食後に緑茶やコーヒーを飲む(カフェインには血圧を上げる働きがあるため)

まとめ

立ちくらみを起こすと、転倒したり気を失ったりする危険性もあります。大けがをしないように日頃の生活改善に気をつけて過ごしましょう。