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健康コラム

がん死亡数の上位! 胃がんに負けないために

50歳前後から発症が増加するといわれている胃がん。がんの中でも胃がんによる死亡数は上位を占めます。胃がんの症状や発がん要因、予防法を知り、健康的な生活を目指しませんか。

■胃がんは男性のがん死亡数の2位

胃がんとは、胃の壁の内側にある粘膜の細胞が、がん細胞に変化して起きるがんです。胃がんの症状には、胃の痛みや不快感、胸焼け、吐き気、食欲不振などがあります。ただ、胃がんは症状が全く出ないケースもあります。
厚生労働省による男性の「部位別にみたがんの死亡率の年次推移」では、2016(平成28)年は胃がんが第2位。女性も第4位と、日本では男女とも胃がんによる死亡が多い傾向にあります。
また、国立がん研究センターのデータでは、性別問わず、50歳前後から胃がんによる死亡率が増加しているという結果が出ています。

■胃がんの要因とは

がん死亡数の上位である胃がんですが、なぜ発症するのでしょうか。
胃がんの主な要因は次の通りです。

  • 喫煙
  • 過度な飲酒
  • 塩分の過剰摂取
  • 野菜や果物の摂取不足
  • ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)の感染

上記の要因に当てはまる方は、胃がんにかかる可能性があります。

■胃がんを防ぐ方法とは

中高年に多いといわれている胃がん。胃がんを患いやすい年齢だからこそ、予防に意識を向けてみませんか。

  • ピロリ菌の有無を確認する
  • ピロリ菌は胃の中に生息する菌で、口を通して感染すると考えられています。
    胃がんはピロリ菌が原因で発症する場合があるため、内視鏡検査を行い、ピロリ菌の有無を確認しましょう。内視鏡検査のほかに、尿素呼気試験法や便中抗原測定などの方法もあります。ピロリ菌が見つかった場合、薬を服用して除菌を行うと、発がんリスクが低下します。


  • 塩分摂取量を減らす
  • 塩分濃度が高い食品の摂取量を減らすよう意識しましょう。塩分高濃度食品には、カップ麺、漬物、梅干し、めんたいこ、塩さばなどがあります。


  • 新鮮な野菜や果物を摂取する
  • 野菜や果物を毎日1回摂取するよう心掛けましょう。白菜の漬物など、野菜を塩漬けした食べ物だと塩分摂取量が増える可能性があるので、生野菜がおすすめです。


■まとめ

胃がんは、自覚症状を感じにくい病気といわれています。少しでも胃に痛みや不快感、胸焼け、吐き気、食欲不振といった症状が現れたら医師に相談してください。胃がんを早期発見するために、ぜひ定期検診を受けましょう。

<参考資料>