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健康コラム

気が付かないうちに進行する肝臓がんの恐怖

胆汁の生成、有害物質の分解、栄養素の貯蔵が主な役割である肝臓。肝臓は病気の症状が分かりにくいため、いつの間にかがんが進行していたという例は少なくありません。いかに予防するかが大切です。

■肝臓がんとは

肝臓がんは、主に「原発性肝がん」と「転移性肝がん」の2種類があります。
原発性肝がんは肝臓から発生したがんです。一方で転移性肝がんは、大腸がんや胃がん、膵臓がんなどの肝臓以外の臓器がんが転移したがんを指します。
原発性肝がんの中でも、肝臓の細胞から発生したがんが「肝細胞がん」。胆汁の通り道である胆管の細胞から発生したがんが「胆管細胞がん」です。原発性肝がんのほとんどが肝細胞がんであるといわれています。

■定期検査で早期発見を目指す

肝臓がんの初期症状は全く出ないケースが多いといわれています。定期的な検査が、がんの早期発見には大切です。

がんが進行すると次のような症状が発生する場合があります。

  • 食欲不振
  • 倦怠感
  • 黄疸(おうだん)
  • むくみ
  • 腹痛
  • 貧血

上記の症状が出たときには、すでに病気が悪化している可能性があります。

■肝臓がんにつながる習慣とは

肝臓がんはなぜ発生するのでしょうか。肝臓がんの原因と予防法を紹介します。

  • C型肝炎ウイルスとB型肝炎ウイルス
  • 肝臓がんの原因の多くは、C型肝炎ウイルスとB型肝炎ウイルスといわれています。主な感染経路は、消毒されていない注射針・器具による注射・ピアスの穴開け・入れ墨や血液製剤などです。
    ウイルスに感染しないためには、手指衛生を行う、不衛生な環境でピアスの穴開け・入れ墨・注射をしない、血液を素手で触らない、ピアス穴開け器具・かみそり・タオル・歯ブラシなどを共有しないなどがあります。


  • アルコールの過剰摂取
  • アルコールの過剰摂取は、肝臓がんの発生リスクを高める要因になります。
    厚生労働省の「健康日本21」によれば、アルコールの適度な飲酒量は 1日平均純アルコールで約20 g程度。500mlのビール1本分、日本酒1合が目安です。ただし、お酒が弱い体質の人や女性、高齢者などは適量より少なめが理想でしょう。


  • 糖尿病
  • 糖尿病は肝臓がんのリスクを高めるケースがあります。
    タンパク質・炭水化物・脂質・ビタミン・ミネラルなど栄養バランスの整った食事を毎日3食取ったり、定期的に運動を行ったりしましょう。ただ、体の調子が悪いときは、急な運動を行うと危険な場合があるため、運動前に医師へ相談してください。


  • 肥満
  • 肥満は、肝臓がんの原因になりやすいといわれています。
    間食を取りすぎない、ゆっくり噛みながら食べる、お酒の飲み過ぎを注意するなど、食生活を見直しましょう。運動の習慣化も肥満予防には効果的です。


■まとめ

飲酒や食生活、運動、手指衛生などの生活習慣の改善が、肝臓がんの発症リスクを減少させます。家族や周囲の人と一緒に、生活習慣を見つめ直してみてはいかがでしょうか。

<参考資料>