健康ガイド

健康コラム

息が苦しい。もしかしたらびまん性汎細気管支炎?

大量のたんがたまる、せきが持続する、呼吸がしにくいといった症状がある方は、「びまん性汎細気管支炎」の可能性があります。40~50代に多いとされていますが、一体どのような病気なのでしょうか。

■びまん性汎細気管支炎とは?

びまん性汎細気管支炎とは、呼吸細気管支と呼ばれる細い気管支を中心に慢性の炎症が起こる病気のこと。気管支の腔内、壁内、壁周囲と肺全体に炎症が広がることから「びまん性」という病名が付いています。「障害者総合支援法」の対象疾病(平成30年4月1日時点)となっており、日常生活や社会生活について総合的な支援を受けられる病気です。

詳細な原因は不明ですが、びまん性汎細気管支炎は日本を中心とした東アジアで発症することが多い傾向にあります。発症確率は40~50歳の方が高いようです。

■症状が現れる原因

たんがたまる、呼吸がしにくくなるといった症状が現れるびまん性汎細気管支炎。なぜ症状が出るのでしょうか?

  • たんがたまるのはなぜ?
  • びまん性汎細気管支炎になると、気管支の表面にある「線毛(せんもう)」の働きが低下します。線毛は体内に侵入する異物や細菌を除去する働きを持つため、線毛の機能が衰えるとたんの排出が難しくなり、たんがたまりやすくなります。


  • せきの持続、息切れ、呼吸困難が発生するのはなぜ?
  • 線毛の働きが低下し、気道に大量のたんがたまると、空気の通り道が狭くなります。その結果、呼吸がしにくくなるといった症状が現れます。


そのほか、びまん性汎細気管支炎は、慢性副鼻腔炎や鼻づまり、嗅覚低下など鼻に関連した症状が同時に現れる場合も。細菌感染すると、たんの色が黄色や緑色になることがあります。感染を繰り返すと、気管支壁の破壊がより進み、さらに菌が付着しやすい状態になります。

■びまん性汎細気管支炎の主な治療法

びまん性汎細気管支炎を治す方法として、マクロライド少量長期投与療法があります。マクロライドとは、炎症反応を抑えたり、線毛の機能を改善したりする効果がある抗生物質の一種です。 また、たんを取り除くため、去たん療法を行うことも。症状の悪化予防には、インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチンの接種が効果的です。

■まとめ

中年の方に発症することが多いびまん性汎細気管支炎。大量のたんがたまる、せきが持続する、呼吸がしにくいといった症状がある場合は病院へ行くのが安心です。