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健康コラム

夏風邪と思ったら、過敏性肺炎?! 繰り返す夏風邪に注意

夏になると繰り返し現れる風邪っぽい症状。風邪薬を飲んでいるけれど症状が改善されない……という場合、もしかしたら夏風邪ではないかもしれません。夏風邪の症状と似た病気に、過敏性肺炎があります。

■過敏性肺炎とは?

過敏性肺炎とは、カビ・鳥のふんなどを吸い込むことで肺胞・細気管支の内部や周辺にアレルギー性の炎症が生じる疾患を指します。

過敏性肺炎になると、息切れ、せき、発熱といった症状が現れます。夏風邪などと症状が似ていますが原因は全く異なるので、夏風邪と同じ治療をしても症状は良くなりません。
適切な対処が施されずにいると、炎症が慢性化。肺が固くなり完全に回復するのが難しくなるため、症状を悪化させないよう過敏性肺炎の原因を理解しておくことが大切です。

■過敏性肺炎と夏風邪の原因はどう違う?

夏風邪はアデノウイルスやエンテロウイルスといったウイルスが体内に入ることで発症しますが、過敏性肺炎の原因はウイルスではありません。過敏性肺炎の主な原因は次の通りです。

  • 夏型過敏性肺炎

    高温多湿な古い家屋に生育することが多いトリコスポロンという真菌が原因です。外出時より在宅時の方がせきや発熱が悪化する場合は夏型過敏性肺炎の可能性が高いので、腐木、寝具、畳、カーペットなどのトリコスポロンが繁殖しやすいものを処分しましょう。改善しないときは、引っ越しの必要もあります。


  • 鳥関連過敏性肺炎

    鳥類の排泄物が原因です。鳥を飼っている方や、家や職場の近くに鳩小屋・公園・神社といった鳥が集まりやすい場所がある方は要注意。対策として、鳥の飼育をやめる、鳥が多い場所を避けるなどがあります。


  • 羽毛布団肺炎

    羽毛布団によって過敏性肺炎が発症する場合もあります。羽毛布団の使用をやめると、症状が改善されます。


  • 農夫肺

    干し草の中にいる好熱性放線菌を吸い込むことで発症します。酪農作業やトラクターを運転する機会が多い方は、防じんマスクを着用し、好熱性放線菌を吸い込まないようにしましょう。


  • 換気装置肺炎

    空調や加湿器に生じたカビ類が原因です。フィルターをこまめに交換する、加湿器を定期的に清浄するなど、カビが発生しにくい環境をつくることが大切です。


  • 職業性の過敏性肺炎

    職業柄、キノコの胞子や、ポリウレタンの原料であるイソシアネートなどを繰り返し吸い込んでしまう環境にいる方も過敏性肺炎になるリスクがあります。農夫肺と同じく、防じんマスクなどを着用すると症状が緩和されますが、転職を余儀なくされることも。


■まとめ

自宅や職場から離れると夏風邪の症状が緩和される、夏風邪の症状が繰り返し現れるといった場合は、過敏性肺炎の可能性があります。過敏性肺炎かもしれないと思ったら、原因となる抗原を回避してみてください。それでも症状が良くならない場合は、病院に行くことをおすすめします。