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健康コラム

お酒を飲むと繰り返し現れる、腹痛。もしかして慢性膵炎?

お酒を飲むたびに、お腹が痛む……。腹痛の症状が繰り返し現れている方はいませんか。もしかしたら、慢性膵炎かもしれません。慢性膵炎は、アルコールなどが原因で発症することが多い病気。今出ている症状の正体が分からずお酒を飲み続けていると、悪化する可能性があります。

■慢性膵炎とは?

膵臓は、食べ物の消化を助ける膵液を分泌したり、体内の血糖値を調整するホルモンを作ったりする働きがあります。慢性膵炎とは、膵臓が膵臓自身を溶かすことで、炎症が繰り返し起こり、徐々に膵臓の細胞が破壊され、膵臓の働きが衰える病気を指します。膵臓が固くなったり、膵臓の中に石ができたりします。

慢性膵炎が発症する原因として、飲酒や喫煙、ストレスなどが挙げられます。中でも、女性は原因が分からない「特発性慢性膵炎」になるケースが多い傾向があります。

■慢性膵炎の症状

慢性膵炎は、進行状態によって症状が変わるのが一般的です。

  • 腹痛

    まず現れる症状として挙げられるのが、腹痛です。みぞおち辺りが痛みます。背中に痛みを感じるケースもあります。患者様によってはアルコールをたくさん飲む、脂っこい食事を取ると、お腹や背中が痛くなることも。前かがみになると、痛みが軽減されることがあります。

  • 胃の不調・糖尿病の発症

    慢性膵炎が進行すると、腹痛が緩和する代わりに、下痢や、脂肪が多く含んだ脂肪便が続きます。
    食べ物がうまく消化できず、栄養が十分に吸収できなくなり、体重が減ることも。血糖値を調整するホルモンも十分に分泌されなくなり、糖尿病が発症することもあります。

    慢性膵炎は数年にわたって、少しずつ悪化していく病気です。時間が立てば腹痛がなくなることがありますが、「治ったかも」と放置しておくのは危険です。もしかしたら膵臓の機能がさらに低下している証かもしれません。膵がんのリスクが高まる可能性がありますので、腹痛を感じたら、すぐに病院に行くことをおすすめします。

■慢性膵炎の治療法

慢性膵炎の治療として挙げられるのが次の通りです。

  • 禁酒
  • 禁煙
  • 脂肪摂取制限
  • 痛み止めやタンパク分解酵素阻害薬の内服
  • 内視鏡的治療
  • 外科手術

慢性膵炎の原因や患者様の状態によって、治療法は異なります。

■まとめ

腹痛の症状が繰り返し現れているのにもかかわらず放置していると、慢性膵炎になる可能性が高まります。「お腹が痛い」と思ったら、我慢せず医師に相談してみてください。