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健康コラム

高齢者が肥満になると考えられるリスクとは?

12~1月は、忘年会にお正月、新年会と、宴会の機会が増える時期。テーブルに並べられたごちそうを食べ過ぎてしまった……という方は少なくないでしょう。ただ、エネルギーの取り過ぎは肥満につながる恐れがあります。年齢を重ねるごとに肥満になるリスクは高くなるため、高齢者は要注意です。

■高齢者は肥満になりやすい?

通常、食事で摂取したエネルギーは、体内で燃えたり、運動したりすることで消費されます。しかし、基礎代謝の低下に加えて、運動不足になりがちな高齢者の体は、エネルギーが消費されにくい傾向があります。消費しきれなかったエネルギーは、内蔵や皮下などに脂肪として蓄積されます。

肥満かどうかは、「体脂肪率」で判定できます。体脂肪率は、「体重kg÷(身長m×身長m)」で求めることができ、25 kg/m2以上を超えると「肥満」になります。

▼肥満度の分類(表)

BMI(kg/m2) 判定
<18.5 低体重
18.5≦~<25 普通体重
25≦~<30 肥満(1度)
30≦~<35 肥満(2度)
35≦~<40 肥満(3度)
40≦ 肥満(4度)

※出典:一般社団法人日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2016」 巻頭図表表A

しかし高齢者の場合は、低栄養や心不全、腎不全の合併により「むくみ」が出たり、加齢により背が低くなったりすることがあるため、BMIの数値が正確ではないケースがあります。腹囲(へそ回り)なども、肥満の体型指標にしてみてください。男性は周囲85cm、女性は90cm以上だと、肥満の可能性が高くなります。

■高齢者が肥満になると?

高齢者が肥満になると、着替えや掃除、洗濯、入浴、歩行、階段の上り下りといった日常生活において必要な動作が制限されやすくなります。

そのほか、次のような疾患を引き起こす原因になります。

■高齢者の肥満対策

肥満を予防する方法として、日頃から運動する習慣を身に付ける、適切な時間に適切な量だけ、栄養バランスの整った食事をするなどが挙げられます。

運動は、ジョギング、筋力トレーニングといった方法が効果的ですが、急な運動は危険なので医師に相談してから行うようにしてください。歩く、階段を使うなど、普段から体を動かすように意識することから始めてみるとよいかもしれません。

■まとめ

高齢者が肥満になると、日常生活の動作に支障をきたすだけでなく、うつ病、高血圧、糖尿病などの発症リスクを高める可能性があります。冬はどうしても食べ過ぎてしまいますが、肥満を予防するために、まずは生活習慣を見直してみてください。