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健康コラム

食べ物をうまく飲み込めない……、食道がんとは

国立がん研究センターがん情報サービスによれば、生涯で男性が食道がんにかかる確率は41人に1人といわれています(2017年データに基づく)。最近、「食べ物が飲み込みにくい」「食べ物を飲み込んだときに胸がちくちく痛む」といった症状は現れていませんか。
今回は、食道がんの症状や要因、予防法を紹介します。

※参考:国立がん研究センターがん情報サービス「最新がん統計
(最終閲覧日:2020年9月3日)

■食道がんとは

口から入った食べ物や飲み物を胃まで運ぶ働きがある食道。食道がんは、この食道の粘膜に発生するがんをいいます。

食道は内側から「粘膜(粘膜上皮・粘膜固有層・粘膜筋板)」「粘膜下層」「固有筋層」「外膜」に分かれており、がんが進行すると粘膜内にあったがんが徐々に粘膜下層、外膜へと広がります。

食道がんの主な症状としては、以下が挙げられます。

  • 食べ物を飲み込んだときに、胸の奥がちくちく痛む
  • 熱いものを飲み込んだときに、しみる
  • 食べ物がつかえる など

食べ物が飲み込みにくくなると、食欲が減退し、体重が減少することもあります。食道の周りにはリンパ節、気管、心臓、肺、背骨などがあるため、症状が悪化するとがんがこれらに侵入し、胸の奥や背中に痛みを感じることも。咳や声がかすれるといった症状が現れるケースもあります。

■食道がんの発症要因

食道がんの主な発症要因としては、「過度な飲酒」「喫煙」が挙げられます。

お酒を飲んだときに発生する「アセトアルデヒド」は、体内の「アルデヒド脱水素酵素」によって分解されますが、生まれつきアルデヒド脱水素酵素の活性が弱いと、がんが発生しやすくなります。また、タバコには発がん性のある物質が含まれているため、この物質によって食道が傷つくと、食道がんが発症することもあります。

■食道がんの予防法

食道がんを予防するには、過度な飲酒や喫煙を控えることが大切です。また、バランスの良い食事を取る、適度に運動するといった規則正しい生活習慣を意識することも欠かせません。

食道がんの初期症状は自身で分かりにくいため、定期的な健康診断や内視鏡検査を行うことで、早期発見・早期治療を目指しましょう。

■まとめ

秋は、キノコの炊き込みご飯やサンマの塩焼きなど食欲を掻き立てる食事が食卓に並ぶ季節です。秋の訪れを食べ物を通してでも楽しめるよう、今回紹介した予防法を意識してみてはいかがでしょうか。