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健康コラム

複数の薬を服用されている方は要注意!ポリファーマシーとは?

高齢者の方の中には、複数の病院に通っているという方がいらっしゃるのではないでしょうか。受診するたびに薬局から受け取る薬剤。病気を治すために服用する薬も、薬の使い方を誤ってしまうとポリファーマシーが発生することがあります。今回は、「ポリファーマシー」の定義や症状、予防法を紹介します。

■ポリファーマシーとは

ポリファーマシーとはいくつもの薬を服用することで、副作用が現れたり、薬を飲み忘れてしまったりする状態をいいます。

ポリファーマシーは、複数の薬を服用されることが多い高齢者に起こりやすいといわれています。中でも、肝臓や腎臓の働きが低下している方は、薬の分解や排泄に時間がかかるため、薬が効きすぎてしまい、副作用が現れやすい傾向があります。

多剤服用によりさまざまな問題が起こるポリファーマシーですが、ポリファーマシーの発生は健康状態や環境などによって変わるため、「5種類以上の服用=ポリファーマシー」というような厳密な基準は設定されていません。ただ、日本老年医学会「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン 2015」によると6種類以上の薬を服用されている高齢者の方は薬物有害事象のリスクが特に増加する傾向があるようです。

■多剤服用によって現れる可能性がある副作用

多剤服用によって現れる副作用にはどのようなものがあるのでしょうか。以下、主な症状を紹介します。

  • ふらつき・転倒
  • めまい
  • 認知機能低下
  • 暴力・暴言
  • 食欲不振
  • 便秘・尿が出にくい
  • 気分が沈む
  • 眠気 など

薬の種類や数が変わった後に上記のような症状がみられる場合は、特にポリファーマシーの可能性があります。これらは多剤服用によって現れる可能性がある症状ですが、自己判断で服用をやめてしまうと、症状がさらに悪化するかもしれません。普段の生活の中でいつもと違う体調の変化があった際は、自己判断せず、すぐにかかりつけの医師や薬剤師に相談しましょう。

■ポリファーマシーの予防法

最後に、ポリファーマシーの主な予防法を紹介します。

  • 病院や薬局で服用している薬を伝える

    かかりつけ医や薬剤師に、現在服用している薬の情報を正しく伝えましょう。特に、いつもと違う病院で診察を受ける場合は、普段どんな薬を服用しているのかをきちんと伝えることが大切です。

  • お薬手帳を作成する

    お薬手帳をお持ちでない方は、お薬手帳を作成してみてはいかがでしょうか。処方された薬を記録できるので、かかりつけ医や薬剤師に服用している薬をより正確に伝えることができます。基本、薬局にて無料で作成できるので、活用してみてください。

■まとめ

病気を治すための薬ですが、薬との付き合い方を誤ってしまうと思わぬ副作用が現れる可能性があります。薬について不安なことがあれば、かかりつけ医や薬剤師に相談しましょう。

〈参考資料〉