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健康コラム

何度も同じことを聞かれる!これって、老化?それとも認知症?

親や祖父母から何度も同じことを聞かれ、困っている方はいませんか。もの忘れがひどくなり、生活に支障が出てきている場合、単なる老化による物忘れではなく認知症の可能性があります。認知症は自覚しにくいため、早期発見するには家族のサポートが大切になります。

そこで今回は、「認知症と老化による物忘れとの違い」と「認知症の種類」、「認知症の予防法」について紹介します。

■認知症と老化による物忘れの違い

認知症とは、さまざまな原因によって脳の働きが低下し、日常生活や社会生活に支障が出る状態をいいます。

記憶障害の症状がよく見られるため、老化による物忘れと混同されやすいですが、認知症と老化による物忘れは全くの別物です。

認知症による物忘れは脳の機能が低下して起こりますが、老化による物忘れは脳の生理的な老化が原因になります。例えば薬の飲み忘れの場合、老化による物忘れであれば「薬を飲み忘れたこと」は把握しています。しかし認知症による物忘れの場合は、薬を飲み忘れたこと自体忘れているため、物忘れに対する自覚症状がありません。

■認知症の種類

認知症の主な種類として、以下の3つがあります。

  • アルツハイマー型認知症

    過去の記憶を思い出すことができなかったり、時間や場所が分からなくなったりするのが特徴です。他にも、妄想や徘徊といった症状が出ることもあります。

  • 脳血管性認知症

    脳梗塞や脳出血などによって発症します。日によって症状が現れたり、現れなかったりと波があるのが特徴です。また、脳の損傷部位や障害の程度などによって症状が異なるため、できることとできないことが分かれている場合が多い傾向があります。ちなみに、この状態をまだら認知症といいます。

  • レビー小体型認知症

    「レビー小体」というタンパク質の塊ができることによって、実際にはいない人や小動物などが見える「幻視」の症状が現れるのが特徴です。また、奇声を発したり眠っている間に怒鳴ったりする異常言動も見受けられます。他には、手足が震えるといったパーキンソン症候群の症状が現れることもあります。

■認知症の予防法

残念ながら決定的な予防法は見つかっていませんが、効果が期待できるとされている主な対策は以下です。いずれも脳の活性化を促すことを目的としており、周囲のサポートが大切です。

  • 食生活を整える
  • 運動や手芸など、活動をする
  • コミュニケーションを取る

■まとめ

単なる物忘れではなく、その出来事自体を忘れてしまっていた場合、認知症の疑いがあります。認知症の症状は自覚しにくいため、なかなか自分自身では気付くことができません。コミュニケーションを取っている中で少しでも思い当たることがあった場合は、一度専門の医療機関に相談してみてください。