
冬になると、冷えた体を温めるため、熱い料理や辛い料理を食べたくなりますよね。刺激物の摂取は急性胃炎を引き起こす原因になるため、注意が必要です。今回は、急性胃炎の症状と原因、予防法について紹介します。
急性胃炎とは、胃の粘膜に急性な炎症を起こす病気をいいます。
通常、胃は胃酸に傷つけられないように、粘液によって胃壁を守っています。しかし、刺激物の食べすぎや日常生活で受けるストレスなどが原因で、粘液が減ったり胃酸の分泌が過剰になったりすると、胃の粘膜が荒れ、急性胃炎を引き起こしてしまいます。
症状として、急な腹痛や胃の不快感、吐き気などがあります。軽い症状の場合は、基本的に数日程度の安静や、胃腸薬の服用で治ります。ただし、症状の程度によっては医師による治療が必要になることもあります。長時間の嘔吐や、胃粘膜の損傷による吐血、下血をした場合は、早急に近くの医療機関を受診しましょう。
急性胃炎になる原因として、例えば以下が挙げられます。
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ほとんどの場合、急性胃炎になっても軽い症状で治まります。ただし、赤ちゃんや高齢者は免疫力がなく、重症化しやすいことを覚えておきましょう。ここでは、急性胃炎の主な予防法を3つ紹介します。
刺激物の過剰摂取は胃に負担をかける原因になるため、食べすぎないように気を付けましょう。また、バランスの良い食生活を送ることはもちろん、暴飲暴食は控え、よく噛んで食べることを心掛けてください。
気心の知れた友人と会話する、湯船でリラックスするなど、自分に合ったストレス解消法を日常生活に取り入れることも大切です。
薬の服用が原因で急性胃炎が引き起こされている場合は、その原因を取り除くことが大切になるため、医師に相談しましょう。
寒い冬は体を温めるために、熱い料理や辛い料理を食べたくなるものですが、刺激物の過剰摂取は胃に負担をかける恐れがあります。また、他にもさまざまな要因で急性胃炎が引き起こされるため、今回紹介した内容を参考に予防法を考えてみてはいかがでしょうか。