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健康コラム

寒さが厳しい日は要注意…! 冬の寒さと脳卒中の関係

空気の冷たい冬場は脳卒中が起きやすい季節だと知っていましたか。脳卒中は一度発症すると障害が残る危険があるだけでなく、命にも関わる可能性があります。今回は冬の寒さと脳卒中の関係、予防法について解説します。

■冬場に脳卒中が増える原因

脳卒中とは、脳の血管が詰まったり破れたりすることで脳が障害を受ける病気です。脳の血管が詰まった場合の脳卒中を「脳梗塞」、脳の血管が破れた場合を「脳出血」、脳の血管にできたこぶが破裂してくも膜の下で出血した場合は「くも膜下出血」と言います。

例年秋から冬にかけて脳卒中の発症数が増加する理由として、冬場は高血圧になりやすいことが挙げられます。冬場に冷たい空気に触れると、血管が収縮し血圧が上がります。高血圧が続くと脳の血管に負担がかかり血管が破れたり、血管内のこぶが破裂したりしやすくなり、脳出血とくも膜下出血の原因となります。

また、寒さで血管が収縮する状態が続くと、動脈硬化が進んで血管が詰まり、脳梗塞の発症につながります。

■脳卒中の症状

一度脳卒中を発症すると、多くのケースで脳が受けたダメージによって身体や言語の機能が失われます。重度の症状が出た場合は死に至ることもあります。脳卒中の症状は、脳の血管に障害が起きた状態によって異なります。

脳卒中の症状の違い

脳の血管が詰まる
(脳梗塞)
手足がしびれる、手足が動かなくなる、物が二重に見える、上手くしゃべれなくなる など
脳の血管が破れる、血管内のこぶが破裂する
(脳出血・くも膜下出血)
突然の頭痛嘔吐、意識喪失、手足のまひ など

■冬場の脳卒中の予防法

冬場の脳卒中の予防には寒暖差による急な血圧の上昇を抑えるための対策が重要です。日頃から血圧を計測して自身の血圧の状態を把握し、以下の対策を心がけましょう。

  • 防寒対策はしっかり行う

    薄着をしたまま暖かい屋内から急に空気の冷たい外に出ると、血圧が上がりやすくなります。いつもの服の下に肌着を重ねてきたり、マフラーをしたりと、防寒対策を怠らないようにしましょう。

  • 部屋の温度差を減らす

    急激な温度差は血圧が変動する大きな要因です。冬場は部屋と部屋の温度はなるべく少なくするように工夫しましょう。特に浴室と脱衣所の温度差は血圧が急上昇し心臓や血管の疾患が生じる「ヒートショック」が起きやすくなります。「冬場は脱衣所に暖房器具を置く」「浴室を出るときはお風呂のふたを外したままにして浴室の暖かい空気が脱衣所に流れるようにする」などの対策が脳卒中予防に効果的です。

  • お風呂の温度を上げすぎない

    冬場に寒い脱衣所で服を脱いでいきなり熱いお風呂に入る、といった行動も血圧上昇と脳卒中を誘発します。いきなり熱いお湯につかるのは避け、お湯の温度は40℃ほどに保ちましょう。また、長湯での水分不足は血流が悪くなる原因です。お風呂から出た後は適度な水分補給も欠かさないようにしてください。

■まとめ

冬場は暖房の効いている部屋と寒い部屋、あるいは屋外との寒暖差により、血圧が上昇することで脳卒中が発症しやすくなります。防寒対策を行う、部屋の温度差を少なくする、急に熱いお風呂に入らないなどの基本の対策を心がけ、脳卒中を予防しましょう。