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健康コラム

風邪で鼻水がどろどろに…それ、副鼻腔炎(蓄膿症)の症状かも

風邪を引いたとき「熱や咳だけでなくどろどろの鼻水が出てきた」「鼻水がずっと出て風邪症状が長引く」という経験はありませんか。そんな症状が続く場合、「副鼻腔炎」の併発を疑った方が良いかもしれません。副鼻腔炎は鼻の内部で起きる炎症のことで「蓄膿症」とも呼ばれます。副鼻腔炎を発症すると、鼻水が詰まったり膿が発生したりして苦しい風邪の症状が長引きやすくなります。今回は、副鼻腔炎の原因や症状、日頃からできる予防法についても解説します。

■副鼻腔炎の原因

副鼻腔炎の原因を、炎症が起きる鼻の部位の構造とともに解説します。

  • 鼻の構造

    鼻の中のことを医学的には「鼻腔」と言います。また、頬の裏側や鼻の奥、両目の間など、鼻腔の周りにある空洞を「副鼻腔」と言い、これら副鼻腔は鼻腔に通じています。通常、副鼻腔の中は薄い粘膜で覆われそれ以外は空気で満たされていますが、空洞内に炎症が生じると副鼻腔炎が引き起こされます。

  • 炎症は風邪やアレルギーなどが原因

    副鼻腔内の炎症は、風邪、アレルギーなどがきっかけで起こります。風邪を引き起こすウイルスの侵入や細菌感染、アレルギーなどにより鼻の中で炎症が生じると、鼻の粘膜が腫れ、鼻水が出ます。

    腫れや鼻水により副鼻腔と鼻腔をつなぐ通り道(自然口)が塞がると、副鼻腔内の分泌物や異物を排出できなくなります。このように鼻の通り道が塞がることで、副鼻腔内の炎症が進み、膿がたまった結果引き起こされるのが副鼻腔炎です。

    副鼻腔炎は大半のケースでは風邪によって発症しますが、まれに虫歯や歯周病が原因になることがあります。歯の根元の「歯根」が副鼻腔の1つである上顎洞のすぐ近くにあるからです。上側の歯の虫歯や歯周病による炎症が原因の副鼻腔炎を「歯性上顎洞炎」と言います。

■副鼻腔炎の主な症状と種類

副鼻腔炎は2種類あり、発症から4週間以内に治るタイプを「急性副鼻腔炎」、症状が3カ月以上続くタイプを「慢性副鼻腔炎」と言います。急性の場合と慢性の場合では生じる症状に差がありますので、以下をもとに判断してみてください。

副鼻腔炎の主な症状

  • 鼻水…急性副鼻腔炎の場合は膿の混じった鼻水が、慢性期には白いねばついた鼻水が出る
  • 後鼻漏…鼻水が喉に流れることで、気管支炎や咽頭炎の原因にもなる
  • 鼻づまり…鼻腔や副鼻腔の粘膜が腫れたりポリープができたりすることで起こる
  • 頭痛や顔の痛み…急性副鼻腔炎の時は額や両眼の間などの頭痛、頬などの痛みが起きやすい
  • 嗅覚障害…匂いを感じ取る部分の粘膜が腫れたり炎症が長引いたりすることで味覚障害が起きることもある

■副鼻腔炎の予防法

日頃からできる副鼻腔炎の予防法について解説します。

  • マスクの着用

    副鼻腔炎予防のためには、日頃からマスクを着用することが重要です。風邪が流行しやすい冬場や花粉が飛ぶ季節はマスクでウイルスと花粉の侵入を防ぎましょう。

  • 鼻うがい

    鼻の内部に侵入したウイルスや細菌を洗い流す「鼻うがい」も、予防に効果があります。 鼻うがいには抗菌処理された生理食塩水を使用します。ぬるま湯にした食塩水を片方の鼻から流して上を向き、流れて来た液を口から出す、という手順を左右ずつ5回ほど繰り返します。

  • バランスの取れた食事と適度な運動

    体内の免疫力が落ちると、鼻の内部に入り込んだウイルスや細菌を排出する働きが弱まります。日頃からストレスをためないよう、適度な運動や規則正しい生活を心がけましょう。また、免疫力アップにはバランスの取れた食事も重要です。

■まとめ

副鼻腔炎とは「蓄膿症」という俗称でも知られる、鼻内部の炎症が起きる病気です。風邪を引いている時にかかりやすく、どろどろに濁った鼻水が出るのが特徴で、症状が長引くと頭痛や嗅覚障害を引き起こすケースもあります。日頃からできる予防対策を実践しつつ、風邪を引いた時に副鼻腔炎の症状が出た場合は早めに病院を受診しましょう。