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健康コラム

見逃されやすい膀胱の病気、間質性膀胱炎

はっきりした原因が見当たらないのに、頻尿が続く、尿を我慢すると下腹部が痛くなる、尿道に不快感が残る、という症状がある場合、「間質性膀胱炎(かんしつせいぼうこうえん)」を疑った方が良いかもしれません。最近になって症状を訴える人が増えており、日常生活に支障をきたすこともある間質性膀胱炎の症状や原因、対策について解説します。

■慢間質性膀胱炎の原因

間質性膀胱炎が起きる理由は、現在もはっきりとは分かっていません。何らかの原因で膀胱の粘膜を保護する部分が害され、膀胱に尿の成分がしみこみやすくなることで頻尿が起きたり、膀胱が痛んだりします。この他にも、体の自己免疫の異常、細菌感染、尿中の毒性物質などが関連して病気の原因となると想定されています。

■主な症と経過

間質性膀胱炎の主な症状としては以下が挙げられます。

  • トイレが近い(頻尿)
  • 下腹部が痛い
  • 下腹部に不快感がある
  • 膀胱炎の薬を飲んでも改善しない
  • 尿がたまるとお腹や尿の出口が痛くなる
  • 尿道が痛くなる

これらは比較的軽度の症状ですが、悪化するとトイレの回数がさらに増える、下腹部や膀胱に強い痛みを感じる、などの日常生活に大きく支障をきたす症状が現れます。症状の重さによっては、膀胱を摘出しなければならない場合もあります。

間質性膀胱炎は、2種類あり、膀胱の内視鏡でハンナ病変と呼ばれる特有の異常があるタイプの「ハンナ型」とそうでないタイプの「非ハンナ型」です。「ハンナ型」の症状が悪いタイプは難病に指定されています。

■間質性膀胱炎が発症した後の対策

間質性膀胱炎の悪化を防ぐ対策としては、体に過度なストレスを与えないよう規則正しい生活をする、睡眠時間を確保するなどの日常生活の改善が挙げられます。また、辛い食品やコーヒー、柑橘類など、間質性膀胱炎を悪化させるおそれがある食べ物を避ける食事療法も有効です。

間質性膀胱炎には確立した治療法がないため、ここで挙げた生活習慣の改善と薬物療法などを組み合わせて症状を抑え、経過観察を続けます。

■まとめ

間質性膀胱炎は、膀胱炎の薬を飲んでも効果がない、あるいはこれといった分かりやすい原因がないため見逃されやすい病気です。多くのケースでは頻尿や腹痛など、軽度であっても日常生活に支障をきたす症状が現れます。間質性膀胱炎に一度なってしまうと、完治させることは難しいため、薬物療法などの治療に加え、病気に悪い食品は避ける、ストレスをためないなどの日常生活の改善が必要です。処方された膀胱炎の薬を飲んでも症状が消えない、頻尿や下腹部の痛みが長引く、などの間質性膀胱炎によくある症状があった場合、一度病院で検査を受けることをお勧めします。