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健康コラム

大人が発症してものどの痛み高熱がつらい…溶連菌感染症とは

子供がかかりやすい感染症として知られる溶連菌感染症ですが、感染力の強さから、大人にも広がることがあります。冬から春先は溶連菌感染症が例年流行する季節です。日常生活の中でできる感染対策をしっかり実施しておきましょう。今回は溶連菌感染症の感染経路や症状、予防法についてそれぞれ解説します。

■溶連菌感染症の原因と感染経路

溶連菌感染症とは「溶血性レンサ球菌」に感染することで引き起こされる感染症です。溶連菌にはA群・B群・C群・G群などがありますが、最も多いのはA群溶連菌感染症です。

■主な症と経過

  • 溶連菌感染症の感染経路
    溶連菌に感染する原因の多くは、くしゃみやせきによって飛び散った菌を吸い込むことで感染する「飛沫感染」によるものです。菌の付いたタオルやドアノブなどに触れることで感染する「接触感染」が主な感染経路として知られています。これらの感染経路で体に入り込んだ菌が鼻やのどの粘膜、扁桃腺などに感染し、2~5日の潜伏期間を経て発症します。

■溶連菌感染症の症状は?

溶連菌感染症の症状は人によって異なりますが、多くの場合、せきや鼻水は出ず、のどや扁桃腺の腫れ、発熱の症状が現れます。せき、鼻水が出ないのに、以下のような症状が現れたら溶連菌感染症を疑いましょう。

  • 発熱
  • のどの痛み
  • のど、扁桃腺の腫れ
  • 関節の痛み
  • 全身の倦怠感

溶連菌感染症に大人が感染し発症した場合でも軽い症状で済むとは限らず、高熱やのどの痛みが続くことがあります。

この他、溶連菌感染症にかかった後に注意が必要なのが合併症です。溶連菌感染症から3~4週間後、溶連菌による異常な免疫反応によるリウマチ熱・急性糸球体腎炎などの合併症が起き、症状が悪化するケースもあります。

■溶連菌感染症の予防法

溶連菌感染症は感染経路別の予防が有効です。溶連菌感染症が流行しやすい時期は接触感染を防ぐため、手洗いや触った箇所の消毒を徹底しましょう。また、せき・くしゃみなどによる飛沫感染を予防するには、外出の際のマスク着用が欠かせません。

溶連菌感染症が発症した後は、抗生剤を飲むことで溶連菌を除菌します。体内の溶連菌を除菌しきることで、合併症の発症を防ぐことができます。

■まとめ

毎年春先に流行する溶連菌感染症は、子供だけでなく、大人がかかる場合もあります。発症後はのどの痛みや高熱などのつらい症状が続き、合併症が引き起こされる危険もあるため、適切な診断と治療が必要です。日頃から感染経路別の対策をしつつ、「発熱やのどの痛みがあるのに、せきやくしゃみ、鼻水が出ない」という場合は溶連菌感染症を疑い、早めに病院で診察を受けてください。