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健康コラム

乾燥する季節は口内炎に注意!

「冬場になったと思ったら、かみ合わせが悪く傷ついた部分が大きな口内炎になっていた」「口内炎がなかなか治りにくい」などの困りごとは、冬特有の口内環境に原因があるかもしれません。冬場は空気が乾燥しやすく、口の中も乾きやすいため、口内炎ができる条件が揃っているのです。今回は冬に注意したい口内炎の特徴や予防法などを紹介します。

■冬場は口内炎になりやすい

空気が乾燥しやすい冬は、口の中も乾きやすい季節です。口内が乾くと、口の中にいる雑菌が洗い流されず繁殖し、通常よりも、口内炎の発症リスクも高まります。また、気温が下がる冬は冷えにより炎症を防ぐために働く免疫力が落ち、他の季節より口内炎ができやすくなるのです。この他にも、冬は夏ほど水分を取らないため唾液が少なくなり、口内炎を誘発しやすくなると考えられます。

■口内炎の症状

口内炎は口内の粘膜に起きる炎症のことで、頬や唇の裏、舌など口内であればどんな部位にもできます。代表的な口内炎の種類は以下の3種です。

口内炎の種類

  • アフタ性口内炎:ストレスが溜まったときにできやすい白っぽい炎症
  • 外傷性口内炎:口の中が傷ついたときにできる炎症
  • ヘルペス性口内炎:熱が出たときにできる水疱のような口内炎

このうち、口内の乾燥などが原因で細菌が繁殖し発症するのが外傷性口内炎です。一度口内炎ができると食事や歯磨のときに口の中がしみる、痛むなどの症状が続きます。

■冬場にできる口内炎の予防、対策

口内の乾燥や免疫力低下によって発症リスクが高まる冬の口内炎の予防のため、次のようなことを意識してみましょう。

  • 水分補給
    まずは、口内の乾燥を防ぐため、こまめな水分補給を心がけます。冬場は気付かないうちに脱水になりやすいこともあり、「喉が渇いた」と思う前にコップ一杯の水を飲むようにするのがおすすめです。
  • 食事のときによく噛む
    唾液の量が減ると口内が乾燥します。食事の時よく噛んで食べる、ガムを噛むことで唾液を増やし、細菌の繁殖を防ぎます。
  • 栄養バランスに気をつけた食事
    特に、口内炎に効果的なビタミンB群やビタミンAが取れる食事を心がけます。ビタミンB2が多く含まれる、魚や海藻、レバーや乳製品、ビタミンB6が多く含まれるバナナなどを日々の食事に取り入れてみてください。

■まとめ

乾燥しやすい冬は、口の中も乾きやすく口内炎の発症リスクも高まります。口内炎が一度できると、毎食の食事のときにも口の中が痛み、不快感が続きます。こうしたつらい口内炎の予防のためにも、日頃からできる水分補給やバランスの取れた食事づくりに取り組むとよいでしょう。また、口内炎がなかなか治らない、という場合は内臓の病気が潜んでいるケースも考えられます。対策をしても繰り返し口内炎ができる、ずっと治らないという場合は病院の受診をおすすめします。