
「冬場になったと思ったら、かみ合わせが悪く傷ついた部分が大きな口内炎になっていた」「口内炎がなかなか治りにくい」などの困りごとは、冬特有の口内環境に原因があるかもしれません。冬場は空気が乾燥しやすく、口の中も乾きやすいため、口内炎ができる条件が揃っているのです。今回は冬に注意したい口内炎の特徴や予防法などを紹介します。
空気が乾燥しやすい冬は、口の中も乾きやすい季節です。口内が乾くと、口の中にいる雑菌が洗い流されず繁殖し、通常よりも、口内炎の発症リスクも高まります。また、気温が下がる冬は冷えにより炎症を防ぐために働く免疫力が落ち、他の季節より口内炎ができやすくなるのです。この他にも、冬は夏ほど水分を取らないため唾液が少なくなり、口内炎を誘発しやすくなると考えられます。
口内炎は口内の粘膜に起きる炎症のことで、頬や唇の裏、舌など口内であればどんな部位にもできます。代表的な口内炎の種類は以下の3種です。
口内炎の種類
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このうち、口内の乾燥などが原因で細菌が繁殖し発症するのが外傷性口内炎です。一度口内炎ができると食事や歯磨のときに口の中がしみる、痛むなどの症状が続きます。
口内の乾燥や免疫力低下によって発症リスクが高まる冬の口内炎の予防のため、次のようなことを意識してみましょう。
乾燥しやすい冬は、口の中も乾きやすく口内炎の発症リスクも高まります。口内炎が一度できると、毎食の食事のときにも口の中が痛み、不快感が続きます。こうしたつらい口内炎の予防のためにも、日頃からできる水分補給やバランスの取れた食事づくりに取り組むとよいでしょう。また、口内炎がなかなか治らない、という場合は内臓の病気が潜んでいるケースも考えられます。対策をしても繰り返し口内炎ができる、ずっと治らないという場合は病院の受診をおすすめします。