
今や日常生活に欠かせなくなったスマートフォン(スマホ)ですが、使いすぎると脳が疲れることでもの忘れが多くなる「スマホ認知症」になる危険性があります。
今回は、スマホ認知症の特徴や、スマホ認知症にならないために日頃から取り組める対策を紹介します。
スマホ認知症とは、スマホやパソコンなどのIT機器の使いすぎで脳が疲れ、一般的な認知症と同じようにもの忘れの症状が起きることです。インターネットから毎日大量の情報が脳に送られることで脳が情報を処理しきれなくなることが主な原因とされています。
1日何時間も動画やSNSを見たり、どこへ行くにもスマホがないと落ち着かなかったりなど「スマホ依存」の状態にある方は、脳に疲労がたまってスマホ認知症になるリスクがあります。そのため、スマホ認知症は高齢者だけでなく、若い方にも発症する可能性があります。
スマホ認知症の主な特徴としては、「記憶力・集中力・注意力の低下」「感情コントロール力の低下」「創造力の低下」の3つが挙げられます。
記憶力・集中力・注意力の低下 | 脳に入ってくる大量の情報を適切に処理できないことで物事をスムーズに思い出せなかったり意識が散漫になったりする |
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感情コントロール力の低下 | 感情をつかさどる前頭葉の機能が低下して物事を深く考えられなくなることで情緒不安定になる |
創造力の低下 | 創造性をつかさどる前頭前野の働きが低下することでひらめきやアイデアが生まれにくくなる |
スマホ認知症になると「人や物の名前を思い出せなくなる」「大切な約束を忘れてしまう」など日常生活に支障をきたします。また、スマホ認知症から若年性認知症につながる可能性もあります。
スマホ認知症にならないためには、まず意識的にスマホを触る時間を少なくして脳の負担を減らすことが大切です。例えば次のような対策が挙げられます。
また、スマホに頼り切った生活から脱するために、次のような習慣を取り入れてみるのもおすすめです。
スマホは便利ですが、1日に何時間も使用したり何をするにもネットに頼りきりになったりすると、スマホ認知症になる危険性があります。スマホ認知症にならないためには、適度にスマホから離れる習慣を身に付け、自分の頭を意識的に使うようにしましょう。