
透析治療を受ける方にとって、食事の管理はとても重要です。
腎臓のさらなる悪化を抑え、透析時の身体の負担を軽減するため、水分、塩分、たんぱく質などの摂取量を調整することが大切になってきます。
今回は、人工透析を受ける方が気をつけるべき食事のポイントをご紹介します。
※病気や治療の状況によって、食事管理の内容は異なってきます。
食事管理の具体的な方法については、担当の医師や栄養士にご相談ください。
腎機能が低下していると、体内の水分を尿として十分に排出することができません。そのため、水分を摂取し過ぎると体内に余剰な水分が溜まり、むくみ、体重増加、血圧上昇、呼吸困難などの症状につながります。
塩分を摂取すると、身体は水分を欲しがります。そのため、水分摂取量を制限するためにも塩分の制限が必要です。また、塩分の摂り過ぎは血圧の上昇、むくみ、息切れなどの原因となります。
たんぱく質を摂り過ぎると血液中の老廃物が多くなり、腎臓の負担が増加してしまいます。一方で、たんぱく質は身体を構成する大切な栄養素でもあります。そのため、良質のたんぱく質を過不足なく摂取することが重要です。
以上のように、透析を受けられる方はさまざまな点について食事を管理していくことが肝要になります。
食事制限が必要となる一方で、エネルギーが不足すると身体のたんぱく質が壊されてしまうため、必要なカロリー量をしっかりと摂取することも大切です。
実際に食事制限が必要な場合は、担当の医師や栄養士とよく相談の上で、適正な栄養摂取に努めていきましょう。
当院の血液透析室でもご相談に応じておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。