健康ガイド

健康コラム

花粉症について

スギ花粉 今年も花粉症の季節がやってきました。
花粉症の原因は大半がスギ花粉なので、単に花粉症といった場合、スギ花粉症を指すことが多いです。花粉症の要因や予防法を知り、つらい花粉症の季節を少しでも楽に過ごせるようにしましょう。

花粉症の基礎知識

●症状

くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみは花粉症の4大症状といわれています。 二次症状として臭覚障害、咳、痰、結膜炎、耳奥のかゆみ、鼻出血、副鼻腔炎、頭痛、まれにアナフィラキシーショックがあり、また睡眠不足、いらいら、食欲不振などの症状が出ることもあります。

●要因

・遺伝的要因(アレルギー体質)
・環境要因(大気汚染、衛生環境の変化)

●原因(抗原)

・早春:スギ、ヒノキ
・初夏:カモガヤ、オオアワガエリ、ホソムギ
・秋:ブタクサ、オオブタクサ、ヨモギ
・通年:ハウスダスト

花粉症の大半はスギ花粉症ですが、そのうちの7~8%はヒノキ花粉にも反応するといわれています。

●診断・検査

花粉症と思われる場合には、病院を受診してください。
症状により受診料に差はありますが、耳鼻科、内科、眼科、小児科、皮膚科等の病院で受け付けています。

【診断・検査のポイント】

(1)症状がアレルギー反応であることの証明
(2)アレルギーの原因となっているアレルゲン(抗原)の特定

●治療

症状を抑える「対症療法」と、花粉症そのものを治癒させる「根治療法」がありますが、確実な根治療法はまだ開発されていません。
薬物療法としては抗アレルギー薬やステロイドホルモン、自律神経作用薬などがあります。

●予防(セルフケア)

抗原の回避と除去が予防のポイントです。

1.花粉(抗原)とできるだけ接触しない
・外出時には、できるだけ隙間をつくらずにマスクを着用する
・ゴーグルをかける(伊達メガネも有効)
2.室内に花粉を持ち込まない
・帰宅時は玄関の外で花粉を落としてから入室する
・洗濯物や布団を屋外に干さない(止むを得ず外に干した場合は、取り込む際に花粉をブラシで払うか、掃除機で吸い取る)
・床の上などは掃除機ではなく、濡れ雑巾で拭き取る
・空気清浄機、清浄機能のあるエアコンを使用する
・加湿器などで室内の湿度を50%程度にする
3.花粉情報に注意する
4.身体のバランスを整える
・不規則な生活リズム、睡眠不足、過労やストレスによる自律神経のバランスの崩れは症状を悪化させるので、これらを避ける
5.飲酒、喫煙は避ける
6.鼻内や目の洗浄を行う(市販の専用の洗浄液)
7.アレルギー日記などの記録をつけて、悪化要因をつきとめる

※記事初出:広報誌「コンチェルト」第115号
執筆者:佐藤功医師