
運動器とは、体を自由に動かすために必要な骨や関節、筋肉などのことです。それぞれが連携して働いているため、どれかひとつでも悪くなると体をうまく動かすことができません。
運動器の障害のために、歩く、立つなどの移動能力が低下して、要介護の状態、または要介護になる危険が高い状態になっていることを「ロコモティブシンドローム(運動器症候群、略称:ロコモ)」といいます。いつまでも自分の足で歩き続けていくために、ロコモを予防し、健康寿命を延ばしていくことが必要です。
ロコモの予防には、若いうちからの運動習慣が重要です。
骨や筋肉の量のピークは20~30代だということをご存知ですか?
適度な運動による刺激や、適切な栄養の摂取により、骨や筋肉は強く丈夫になります。弱った骨や筋肉では、40~50代で体の衰えを感じやすくなり、60代以降、思うように動けなくなってしまう可能性があります。
こんな症状、思い当たりませんか?
以上に該当する場合は転倒率が高くなるので、注意が必要です。
毎日の体操で、いつまでも元気な足腰を。ロコトレ体操はたった2つの簡単な運動です。
床につかない程度に片脚を上げます。
左右1分間ずつ、1日3回行いましょう。
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以上のような運動を毎日継続することで転倒やロコモを予防して、90歳を過ぎても自立し好きなことができるように目指しましょう。
ご不明な点がありましたら、当院リハビリスタッフまでお気軽にお尋ねください。
記事初出:広報誌「コンチェルト」第171号
第173号執筆者:舩渡恒男医師阿部由貴(リハビリテーション室副主任)