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健康コラム

カビと健康 (1)本当は怖い カビの健康被害

身近に潜むカビ

カビの胞子は空気中のいたるところに浮遊していて、「湿度・温度・栄養」という条件がそろえばどこででも繁殖します。気密性の高い現代の住宅はまさにカビの温床。雨が降り続く梅雨の時期は、特に家中の湿気が多くなって危険です。キッチンや浴室などの水まわりはもちろん、通気性のよくない押入れの中や、家具と壁の間などでもカビは発生します。
住まいの汚れの原因となって嫌われるカビですが、実は私たちの健康をむしばむこともあります。

カビの健康被害

カビの健康被害は、大きく分けて「感染症」「アレルギー症」「中毒」の3つがあります。

○カビ感染症

感染症を起こすカビは、カーペットやエアコン、土の中、私たちの皮膚など、さまざまな場所に存在しています。普段、私たちはカビに対する抵抗力を持っているので、健康な状態ならば特に影響はありません。しかし体の抵抗力や免疫力が落ちていると、何かの拍子に感染してしまうことがあり、多くは皮膚や呼吸器に症状が出ます。ちなみに、かゆみや皮むけなどで悩む人が多い「水虫」もカビ感染症の一種です。不安定な気温変化などで体調を崩しやすいこの時期は、カビ感染症にも注意してください。

○カビアレルギー症

カビが放出した胞子を吸い込むことで、アレルギー性鼻炎や結膜炎、アトピー性皮膚炎、気管支ぜんそくなど、さまざまなアレルギー症状を起こす場合があります。カビのアレルギー症の中には「アレルギー性気管支肺アスペルギルス症」「夏型過敏性肺炎」といった重篤な肺炎も含まれており、これらのカビのアレルギー症は体の抵抗力や免疫力の低下に関係なく現れます。

○カビ中毒

細菌やウイルスによる食中毒はよく知られていますが、カビによるものはあまり知られていません。カビが作り出す毒素「カビ毒」は、細菌やウイルスのように食べてすぐ嘔吐や下痢を起こす急性の中毒が少ないからでしょうか。しかしカビを長期間摂取し続けると、肝臓障害や腎臓障害、がんなどとして現れることがあります。カビのはえた食品を食べないことが一番ですが、カビを発生させないよう食品の管理も徹底しましょう。