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目の前で人が倒れた! いざというときの応急手当の方法を解説

目の前で急に人が倒れたとき、迅速に適切な応急手当を行えるかどうかで救命率が大きく変わります。そのため、応急手当について知っておくことは非常に重要です。このコラムでは応急手当の目的と基本的な手順、胸骨圧迫の方法について解説します。

応急手当の目的とは

応急手当は、救命、悪化防止、苦痛の軽減の三つの目的で行われます。その中でも「救命」は生死に直結するため、最優先での対応が必要です。もちろん、命に関わることはなくても、「悪化防止」や「苦痛の軽減」のための手当ても行うことも大切です。

救急車が現場に到着するまで平均9分かかるとされており、この間に命が助かる可能性はどんどん低下していきます。その際、応急手当を施す場合と、そうでない場合を比べると約2倍近く差が生じます。したがって、傷病者の命を救うためには迅速かつ適切な応急手当が重要です。

応急手当の基本的な手順

近くで急に人が倒れて応急手当を行う際は、以下の手順で行うようにしてください。

1.周囲の安全を確保する

周囲を見て、倒れた場所が安全かどうか確認し、安全じゃない場合は傷病者を安全な場所まで移動させる

2.反応を確認する

倒れている人の肩を優しく叩きながら声をかける。反応がない場合は心停止していると判断し、大声で助けを呼び、周りの人に協力を要請する

3. 119番通報・AEDの手配を行う

協力者がいる場合は、119番通報とAEDの手配を依頼する(協力者がいない場合は、まず119番通報してからAEDを用意する)

4.普段どおりの呼吸があるか確認する

胸と腹部の動きを見て、呼吸があるかどうかを10秒以内で確認する。

5.呼吸がない場合、胸骨圧迫を行う

胸と腹部の動きが10秒かけても見られない場合は、呼吸なし、として胸骨圧迫を行う。できるのであれば人工呼吸もセットで行う

6.AEDを使用する

AEDが到着したらAEDの電源を入れて、音声ガイドに従って手当を行う。その際、AEDから離れるよう指示があった場合を除いて胸骨圧迫も引き続き行う

身につけておくべき胸骨圧迫の方法

胸骨圧迫は、心臓マッサージとも呼ばれ、心停止時の救命措置の一つです。傷病者の胸の真ん中にある胸骨に手を置き、規則的なリズムで圧迫します。

胸骨圧迫を成人に行う場合は両手を重ねて行い、胸が約5センチ沈む程度が目安です。一方、小児(8歳未満)に行う場合は、胸の厚さの約1/3沈み込む程度で、両手または片手を使って圧迫します。圧迫のテンポは、1分あたり100~120回の速さで行いましょう。この心臓マッサージは、心臓のポンプ機能の代わりの役割を果たし、血液の循環を促進するために重要です。

圧迫を1~2分行った後は、疲労を避けるために、周囲にいる協力者と交代しながら続けましょう。もし協力者がいない場合でも、可能な限り胸骨圧迫を継続してください。

まとめ

急に近くで人が倒れたとき、応急手当の方法を知っているかどうかで、傷病者の救命率に大きく影響します。いざという状況に備えて、応急手当の基本を復習し、いつでも迷いなく実践できるようにしておきましょう。