スタッフブログ
- 准看護学校の講師を経験して
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2014.02.21 レポート
寒中お見舞い申し上げます。主任の阿部敦子です。
年が明けて、はや2カ月が経とうとしています。皆様いかがお過ごしでしょうか?
私は昨年9月より、石巻医師会附属准看護学校の講師として、第61回生の老年看護を17時間担当させていただきました。講師として過ごした日々は、私にとってとても学びの多いものでした。
初めて授業を行った日、私は「心臓が口から出そうになる」という言葉の意味を実感しました。教壇に立ったときには、「学生さんに鼓動が聞こえているのでは?」と思いながら、不安な気持ちで周りを見渡しました。学生さんの表情から「どんな先生?」という不安気な様子が伝わってきたことを、今でも覚えています。
現場では病院主任、学校では講師。2つの立場にある私は、「『看護の楽しさ』をどう伝え、どう教えたら良いのか?」という難しさに押しつぶされそうになったことがありました。
そんなとき、あることがきっかけで、このプレッシャーから解放されることができました。
当院で働きながら同校へ通っている学生さんが、「授業、楽しみにしています!」と声をかけてくれたのです。
このときから私は、「すべてが伝わらなくても、自分が一番この時間を楽しみ、看護の楽しさを伝えよう!」と前向きに考えられるようになりました。
私がうまく伝えられないときでも、学生さんはなんとか場を盛り上げようと、さまざまな関わりをしてくれて、その行動に何度も救われました。
休み時間になると、おでんを食べている子がいたり、寝ている子がいたり。
みんなの素顔を見ながら、「どんな看護師になるのかな」「私もこんな時を過ごしてきたな」と新鮮な気持ちを思い出していました。
私の学生時代を振り返ると、決して成績優秀とは言えず、下から数える方が早いものでしたが、恩師よりいただいたある言葉が心の中にずっと残っています。
「患者さん・人との出逢いに立ち止まり、考え、悩み、人は変われ、成長できる」
実習中、患者さんとの出逢いの中でいただいた言葉でした。
患者さんを中心に、どんな状況でも決して諦めず、善の医療・看護を提供しようとする仲間や上司がいる環境。そうした環境が、今にいたる私自身の成長に力を貸してくれたのだと思います。
授業最終日は、これまでの自身を振り返りながら、学生のみなさんとの最後の時間が過ぎていくことに寂しくなりました。その反面、昔の自分が抱いた気持ちをみなさんの姿に重ね合わせることで、忘れかけていた、看護師として一番大切なことに、もう一度気づくことができました。
みなさんに出逢えたことが私の宝物です。
私は、みなさんとの出逢いから得た「看護師を志した気持ちを日々忘れずに」という気持ちを、今年の目標にしました。この目標を胸に、日々邁進しています!
61回生のみなさん! 4月に授業でまた逢えることを、楽しみにしていますね。
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