スタッフブログ

消防避難訓練を実施しました!(平成26年度前期)

2014.08.07

7月31日、今年度最初の消防避難訓練を実施しました。

想定出火場所は、西病棟Aの2階ホール。
今回初めての試みとして、先日できたばかりの新病棟へ、
連絡通路を通っての避難も行われます。

会議室で説明と訓示があり、役割ごとに分かれてビブスを着用。

今回は、患者役、看護師役など大まかな分担はあるものの、
「誰がどこの患者さんをどう避難させる」といった細かい点は決まっていません。
そのため、より現場スタッフの判断力が求められる訓練になっています。

それぞれ所定の位置につき、訓練開始を待ちます。
この間、避難の方法について確認する様子も見られました。
そうこうしているうちに非常ベルが鳴り、いよいよ訓練スタート!

火元近くのスタッフが出火場所を確認。
大きな声で「火事だ~!」と出火を伝えます。

近くのスタッフが手分けして患者さんのもとへ行き、声をかけます。
「落ち着いてください」
「すぐに避難の誘導がありますので、それまで動かないでください」

出火場所では第一発見者による消火作業が。
非常時にはスピードが命運を分けます。

すぐさま、患者さんの避難も開始。
自力で歩ける方、車椅子の方など、患者さんに合わせた誘導・搬送が行われます。

火元が病棟の中央付近のため、
新病棟に近い病室の患者さんは、連絡通路を通って新病棟へ。

反対側の病室の患者さんは、階段を通って1階から外へ移送されます。

連絡を受けて、1階からも続々と応援のスタッフが。

シーツで搬送されていた患者さんも、無事に外まで脱出しました。

出火から計4分ほどで、すべての避難が完了。
消防署員の方いわく、そこそこ速いペースで、
スタッフ一人ひとりが大きい声を出していた点が良かったとのことでした。

避難完了後は場所を移動して、水消火器を使った消火訓練です。

まずは消防署の方から、消火器の使い方について説明がありました。

消火器を使う際のポイントは3つ
(1) 黄色いピンを引き抜く
(2) ホースを持つ
(3) レバーを握る

スタッフを代表して10名ほど、順に消火作業を行います。

消火器を使う前に「火事だ~! 火事だ~!」と叫ぶのですが、
このときも一人ひとり、がんばって声を張り上げていました。

非常ベルが鳴った時点から30分経たないうちに、すべての訓練が完了。
実にスピード感のある避難訓練となりました。

最後に消防署の方から、
火災発生時の対応についていくつかアドバイスをいただきました。

★ ポイント1:火元確認時に消火器を持っていく
非常ベルが鳴った際、火元を確認してから消火器を取りに行くと、その分だけ時間をロスしてしまいます。初期消火は早いほうがよいので、消火器を持って火元確認に行きましょう。

★ ポイント2: 消火器を使う際は逃げ道を確保する
本物の消火器は水ではなく、粉末の消火剤を噴射するため、使用後は視界が悪くなりがちです。逃げ道を自分の背中側におき、消火後はすぐ逃げられるようにしましょう。

★ ポイント3: 避難時は早めに扉を閉める
病院は耐火構造になっているため、比較的燃えづらいですが、怖いのは火よりも煙です。煙の蔓延を防ぐため、避難時に火元近くのドアや防火扉はできるだけ早く閉めましょう。

火事は起こさないのが大前提ですが、
万が一の際にも対処できるようにするため、
こうした心構えは忘れないようにしたいものです。