診療時間

日祝
午前(8:30~11:30) ×
午後(14:00~16:00) × ×

※土曜日の診療は、第2・第4土曜の午前のみとなります。

担当医師

当科の紹介

「人」が生きていくのに必要なエネルギーを得るために口から摂取した食べ物を消化・吸収・排泄・代謝・貯蓄する「消化器」に起こってしまった病気を手術によって治療する腹部診療科です。消化・吸収・排泄で重要となる胃、小腸、大腸、膵臓、胆嚢(胆管)に起こった病気や代謝、貯蓄を担う肝臓などの病気を主に手術します。

当院は2021年8月から消化器外科医が2人体制となりました。これまでは大きくお腹を切開して行われてきた腹部手術に対しても、腹腔鏡(お腹の中をカメラで眺めながら手術する方法)による手術を取り入れ始めました。患者さんの状態を把握しながら適応を見極め、導入しはじめております。

腹腔鏡手術とは

一般的にお腹の中心(おへそ)近傍からカメラを挿入し、気腹(二酸化炭素でお腹をドーム状に膨らませる)しながら、お腹の中を観察して手術を行います。その他5mmから10mm程度のポート(筒状の管)を2〜4箇所挿入し、手術を行います。

腹腔鏡手術の利点

  • 術後の痛みが開腹手術に比べて少ない
  • 傷が小さく整容性(見た目)に優れる
  • 入院期間が開腹手術に比べて短い → 社会復帰が早くなる

腹腔鏡手術の欠点

  • 手術時間が長い
  • 触診ができない
  • 特殊な手術器具を使用するため技術を要する

※病気の種類や程度によっては腹腔鏡手術の適応から除外されることがあります(膵癌、胆管癌、肝臓癌など)

腹腔鏡手術の適応になる主な病気

  • 胆石、胆のう炎
  • 虫垂炎(もうちょう)
  • 鼠径ヘルニア(脱腸)
  • 大腸がん
  • 胃がん など

こんな症状ありませんか?

鼠径部(足の付け根)の痛みや重苦しさ、明らかな腫れ(寝ると引っ込むけど・・・)などを自覚することはありませんか?もしかすると脱腸(鼠径ヘルニア)かもしれません。
加齢や運動、仕事などの生活習慣で下腹部に負担がかかり、筋肉が衰えたりすると鼠径部から腹膜というお腹の膜が伸びてしまい、腫れることがあります。内臓(小腸やお腹の脂肪の膜)が伸びた腹膜の袋(ヘルニア嚢)に入り込むために腫れてきます。時に出てしまった内臓が袋の中にはまり込んでしまうと、血流が途絶え、激痛と共に腐ってしまうことがあり、命に関わる事態となることもあります。
治療法は手術での修復が必要ですが、消化器外科ではこのような手術も行っています。お心あたりのあるかたは、ぜひ一度専門医による診療をお勧めします。

主な疾患対象・診察内容

胆石、胆のう炎、虫垂炎(もうちょう)、鼠径ヘルニア(脱腸)、大腸がん、胃がん など

実績

  • 胃癌手術
  • 大腸癌手術
  • 膵癌手術
  • 鼠径ヘルニア手術
  • 腹腔鏡下胆嚢摘出術
  • 腹腔鏡下鼠径へルニア手術(両側)
  • 腹腔鏡下ヘルニア手術(腹壁瘢痕ヘルニア)
  • 大網、腸間膜、後腹膜腫瘍摘出術(腸切除を伴わない)
  • 胆管切開結石摘出術(チューブ挿入を含む)(胆嚢摘出を含む)
  • 腹腔鏡下腸管癒着剥離術
  • 小腸切除術(その他)
  • 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの)
  • 肛門周囲膿瘍切開術